2012年02月12日

銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

 宮沢賢治さんの短編集です。収録作品は『やまなし』『いちょうの実』『よだかの星』『ひかりの素足』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』です。

あらすじ
『やまなし』 蟹の兄弟は「クラムボン」について話していた。その上を銀色の腹をした禍々しい魚が通る。その直後、魚は何かに襲われ、連れ去られてしまった。魚を襲ったものとは?

『いちょうの実』 いちょうの実たちは旅立ちの時を迎えていた。彼らは様々な思いを抱いていた…。

『よだかの星』 よだかは実にみにくい鳥。多くの鳥に虐められていた。ある日、鷹が改名を迫ってくるが…。

『ひかりの素足』 一郎と楢夫は雪の中、山から家に帰る道を急いでいた。しかし、道を外れ…。

『風の又三郎』 一郎や嘉助たちの小学校に奇異な転校生がやってきた。名を高山三郎と言う。皆は風の子・風の又三郎

『銀河鉄道の夜』 ケンタウル祭の日、ジョバンニは黒い丘の上に来ていた。彼は物思いにふけっていると、いつの間にか軽便鉄道の車室に移動していた。列車内には親友のカムパネルラがいた。カムパネルラは…。




 この手の小説は本当に久しぶりです。頻繁に読みたいとは思いませんが、たまに気分転換に読むと良いですね。
 『やまなし』は小学校の教科書に載っていました。大変読みやすく、この短編集の中で最も童話的に感じました。
 『いちょうの実』は『やまなし』と良く似ています。人間以外の動物に心が宿っているというシチュエーションは何故か人の心を惹きますね。いちょうの母の寂しさが想像できます。
 『よだかの星』これが一番のお気に入り。上記二作と同じ形式ですが、本当に悲しい話です。
 『ひかりの素足』怖い話です。最後の一郎の気持ちはどのようなものだったか。実際に兄弟を亡くした者にしか分からないでしょう。同胞が極楽に行ったとは言え…。
 『風の又三郎』会話が方言(東北弁?)で読み進めるのに時間がかかりました。あんまり好きにはなれませんでした。
 『銀河鉄道の夜』中学校の国語演習で少しだけ読んだことがある物語です。悲しい結末ですが、結構気に入っている作品です。人は何故悲劇を好むのでしょうか…?

評価:A
posted by みさと at 13:23| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(児童文学作品) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月30日

狐笛のかなた(上橋菜穂子)

 上橋菜穂子さんのファンタジー小説です。

あらすじ
 「聞き耳」の力を母から受け継いだ少女・小夜。彼女はある日、猟犬に追われる子狐を助けたが、それはこの世と神の世の「あわい」に住む野火と言う霊狐であった。更にそのことをきっかけに出会った少年・小春丸。
国同士の争いに運命を翻弄される三人。その結末とは…?




 初めてのファンタジー小説です。これまでファンタジー小説は喰わず嫌いでしたが、妹が是非、と言うので読みました。読んでみるとそれなりに面白く、ジュブナイルと言うこともあって割と早く読み終えることができました。
 ファンタジーと言うのは欧米のイメージがあったのですが、これは和風だったので少し驚きました。
 暗くなりがちの物語ですが、ラストを上手くすっきりとまとめてありますね。作者の腕が窺えます。

評価:B
posted by みさと at 21:17| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(児童文学作品) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする