2011年09月18日

山椒大夫・高瀬舟(森鴎外)

 森鴎外さんの短編集です。収録作品『杯』『普請中』『カズイスチカ』『妄想』『百物語』『興津弥五右衛門の遺書』『護持院原の敵討』『山椒大夫』『二人の友』『最後の一句』『高瀬舟』です。

あらすじ
『杯』 七人の娘が大きな銀の杯を用い、泉から水を飲んでいた。そこに外国人の娘がやって来て、水を飲もうとするが…。

『普請中』 渡辺参事官は知り合いの外人女性を普請中のホテルで歓待する…。

『カズイスチカ』 花房医学士は卒業する前から父の元で代診の真似事をしていた。腫瘍が出来たと言う女性を診療するが…。




 途中までしか読んでいません(H23.9.18時点で『カズイスチカ』迄)。物語自体は嫌ではないのですが、文章が好きになれません。文章中に頻繁に仏語を入れる、というのはちょっとね…。一々註釈を見なければなりません。 『カズイスチカ』など、普通の文章なら喜んで読むのでしょうが。
 読むのが苦痛と感じたのも久しぶりです。『妄想』を読書中、註釈を見ながら読むのに耐えられなくなって読むのを止めました。現在は口直しに綾辻行人さんの『水車館の殺人』を読んでいます。『山椒大夫・高瀬舟』の続きはまたその後で読むつもりです。
posted by みさと at 22:54| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(近代文学作品) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月04日

藪の中(芥川龍之介)

 芥川龍之介さんの短編集です。収録作品は『藪の中』『羅生門』『地獄変』『蜘蛛の糸』『杜子春』『鼻』です。

あらすじ
『藪の中』 藪の中で、胸を刺された男の死体が発見された。関係者達は自分の知っている事を供述するが…。

『羅生門』 世の中は荒れきっていた。職を失った正義感の強い下人は、羅生門にたたずむ。寝る場所を求めた彼は、羅生門の楼の上に登ったが…。

『地獄変』 良秀という絵師がいた。色々な噂を持つ彼は、大殿に地獄絵を書くように命じられたが…。

『蜘蛛の糸』 犍陀多という罪人が地獄にいた。御釈迦様は、彼が一生に一度だけ良い事をしたということを思い出し、極楽の蜘蛛に糸を垂らさせる…。

『杜子春』 昔裕福だった男、杜子春。彼は今、落ちぶれ貧乏になってしまった。途方に暮れている所である老人と出会うが…。

『鼻』 禅智内供の鼻は非常に長い。彼はその長い鼻を気にし、色々と直す努力をする。ついに鼻を短くする事に成功したが…。




 なんとなく純文学が読みたくなったので。
 『藪の中』は推理小説のような展開でした。誰が本当の犯人なのか分かりませんでした。ひょっとして、これは「ご自由に想像下さい」というパターンなのか…。宮部みゆきか誰かの小説にこういう形式のようなものがあった気がします。
 『羅生門』は本当に後味の悪い作品でした。たった11頁の中にここまでの内容を詰め込めるとは…。さすが芥川さんですな。
 『地獄変』はこれらの短編の中で一番読むのに時間がかかりました。結構恐ろしい話でした。
 『蜘蛛の糸』は、何回か読んだ事のある作品です。何度読んでもやはり良い作品です。
 『杜子春』は教訓めいた話ですな。教訓めいているのに、何度も読み返したい作品です。
 『鼻』も何度か読んだ事があります。人間の考えを的確に指摘しています。

評価:AA
posted by みさと at 19:35| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(近代文学作品) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする