この駅は生駒連峰と金剛連峰の出会い目の渓谷に建てられています。柏原市堅上地区・青谷集落の南東端で大和川の畔にあたります。
駅周辺は小さな商店がいくつかある他は閑静な集落地・農地。少し離れれば川畑住宅や青谷運動場、スケート施設アクアピア、対岸には東条(ひがんじょ)住宅などがあります。路線バスは発着していませんが、ここ近辺まで市内循環バス・きらめき号の停留所が存在しています。
明治44年に設置された青谷信号場がこの駅の前身で、昭和二年に駅に格上げされました。また、40年ほど前までは砕石輸送施設があり、対岸東条の砕石場からこの駅を通して石を運搬していたそうです。今でもその遺構が残っています。
隠れた桜の名所としても知られており、列車と桜を絡めて撮影する鉄道ファンの姿が見られます。春の夜には桜がライトアップされ、大変きれいです。
河内堅上駅舎。おそらく一回も立て替えていないのでしょう、ノスタルジックな駅です。駅周辺も静かな風景なので、昭和で時が止まっているようにも感じます。この駅近辺は、雁多尾畑集落・生津集落などの山村とはまた異なる、町風でかつ郷愁を感じさせる風景で好きです。何と言うのでしょう、少し古い市街地に埋もれた旧村で育った私にとって堅上の各集落は非日常な存在で、古くても新しい(逆説的な表現ですが、この言葉がしっくりきます)この駅周辺の景色の方がノスタルジアを感じさせます。

よろしければクリックお願いします↓

にほんブログ村

にほんブログ村