2015年05月24日

プロ弁護士の思考術

 矢部正明さんの本です。弁護士の体験談を通して、人生における物事の見方を教えてくださっています。物事を広視野を以って見る。具体的に考える。思いつく限りのオプションを考える。偶然を必ず考慮に入れる。自体がどう進んでも対応できるように案を考えておく。主体性を持つ。肩書きなどにとらわれず直視する。言われてみれば中々当たり前のことばかりのような気がしますが、実際この手のことを確信をもって言うことができるのは中々できないことかもしれません。いろいろなことを再確認することができました。

 特に「具体的に考える」というのは本当に重要だと思います。何事につけても、一般化した思考結果を具体的事象に敷衍するには限界があります。ある程度一般化というものが必要なことは否定できませんが、一般化を過度に行うことで個々の出来事への対応が粗雑になってしまい、誰かが涙を流すことになるかもしれません。そのことを、昨年度末のハンセン病フィールドワークで気づかされ、この本を読んでその思いを強くしました。

評価:B
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2015年03月19日

ウェブ進化論ーー本当の大変化はこれから始まる

 梅田望夫さんの本です。この日進月歩のジャンルで2005年の本を読むというのもなかなか面白いです。この本では、「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への三大潮流」とされています。今年は2015年ですから、ちょうど10年目です。果たしてこれが本当に的を射ていたのかは、この10年間小学生、中学生、高校生として過ごしたまだ未熟な自分にはわかりません。しかし、なんとなくですが、上手く言い当てているようには思います。 LINEなどのSNSが普及して、コミュニケーションの結構な割合がインターネット上の「あちらの世界」に移行し、またインターネットで無料ダウンロードできるものは本当に多く(増えてきたのかどうか昔を知らない自分にはわかりませんが)、オープンソースも相変わらず続いています。
 特に、「あちらの世界」への移行は本当に著しいことは自分にもはっきりとわかります。2012年ごろ、スマートフォンが普及してから一気に進行したように思えます。インターネットという機能は昔からある程度は使っていましたが、バリバリに使いまくるというのは、「デキる」エリートか、さもなくばオタクというイメージがありました(もちろん中学生の認識なので、大人の実社会とは異なるとは思います)。しかし、スマホ、そしてTwitter、LINE、Skype…そういった SNSが普及してからは、インターネットが極めて身近になりました。
 「オープンソース」という言葉を、恥ずかしながら自分は知らなかったのですが、すべての情報を公開し誰もが機能を編集可能にすることで、世界中の英知によって手が入れられ、機能が劇的に向上するというものです。これを聴いた時、本当に考え方の革命だな〜と思いました。10年前、すでに思いつかれ広く広がっていることなのに、自分にとってほんまに斬新に響きました(自分のようにそれを知らない、あるいは意識しない人が多くいるという点ではまだまだ発展途上のものなのかもしれませんが)。知恵から機能が生まれるというこれまでの常識を打ち壊し、機能から知恵が生まれるという
 はてさて、これから情報社会がどうなっていくのかはわかりませんが、梅田さんの言う通り、既存の仕組みの崩壊を厭っていてはこれからの発展はないというのも一理です。
 尤も、自分も電子社会はあまり好きではなく、変化を嫌う性質なので、全面的にそれを肯定したいとは思いませんが……。というのを電子社会のブログという場で発信すること自体自己矛盾かもしれませんが笑。

評価:B
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2015年03月06日

誰も戦争を教えてくれなかった

 古市憲寿さんの本です。戦争について考えるとともに、この人はほんまに博物館が好きなんやな〜、と思いました。後ろには、博物館の採点まで。笑。でも、ほんまに行きたいと思える博物館も結構あったり。
 基本真面目な話なのですが、ほどほどに力を抜いている感が良いです。やたら多用している注釈でも、注釈にある参考資料を読みたくなったり、ちょっと軽く笑ってしまったり。文章が飽きません。構成も良いですし。
 戦争を勧めるような理論は論外ですが、やっぱり、ただ呪文のように平和と言い続けても本当に平和な世界には至らないのでしょうか。今の戦争を知らないと。自分たちの戦争のイメージは70年前で止まっているかもしれません。今世界で起きている戦闘、紛争をちゃんと戦争と認識しているかというと、正直自分自身もあやしいです。
 最後に収録されているももクロ対談、若者でもさすがにここまで知識がないのは少数派な気もしますが…。しかし、知識のない大衆の漠然とした戦争への恐怖・不安を象徴的によく表しているかもしれません。

評価:B
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2015年02月16日

ナショナリズムの克服

 姜尚中さんと森巣博さんの対談です。最近ナショナリズムというものに興味をもっていろいろ考えたりしています。結構、固定観念で自分自身を縛って、右なら右、左なら左のステレオタイプな思考に陥ってしまう人が多いイメージがあるのですが、この本では流されない自分の意見を述べているのだな、と思いました。当たり前のことのはずなのですが、少し衝撃を受けました。
 結構いろいろ参考になる意見もありましたが……森巣さんの下ネタはどうにかならなかったものか(~_~;)

評価:B
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2014年12月08日

文章の書き方

 辰野和夫さんの作品です。文章を書くことは、私たちの日常生活のかなり重要な位置を占めていると思います。しかし、案外うまく文章を書くことを考えることはありません。実際このブログも、思うまま適当に書いてるだけなので、駄文を垂れ流しているのですが、この作品を読んで、上手い文章を心がけてみた方が良いかな、と思いました。実際そうすると、ただでさえ低ペースなブログ更新がさらに遅くなりそうなので、実行できるかな(-。-;
 上手い文章というのは感性と経験だと思っていたので、このように体系づけられたものというのは中々衝撃的で、読んでいてかなり参考になりました。

評価:A
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2014年11月03日

TPP亡国論

 中野剛志さんの本です。タイトルのまんま、TPP参加への疑念を強く提示した本なのですが、「亡国」とまで書かれていたので驚きました。ただでさえ農業が衰退している今、TPPで打撃を食らったら、元の状態に回復させるのは難しいだろうという単純な理由でなんとなくTPPを嫌だなと思っていましたが、これを読んでその思いを強めました。賛成論者にも理はあるのでしょうが、やっぱりデメリットが大きすぎるのではないかと思います。自民党や民主党の中でも賛否両論のある問題のようですが、果たしてどうなることでしょう……。参加にしろ不参加にしろ、これをきっかけに日本の大切なものが失われていくことは絶対にあってはいけないと思います。

評価:B
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2014年06月14日

金子みすゞの詩とたましい

 金子みすゞさんの詩を、酒井大岳さんが仏教の観点に基づいて解釈、説明された一冊です。
 キリスト教のうちの学校の学級文庫にありました笑
 仏教もキリスト教も、道徳という根底では一緒ですよね。キリスト教学校で聖書研究会に入り、家では仏壇を拝み、外では神社にお参りするというかなり自由(?)な宗教生活をしている私ですが、どれが一番正しいなんて到底思えません。それこそ「みんな違ってみんな良い」だと思います。どれも心に響くことを言っていますから。
 さて、金子さんの詩はもともと結構知っていましたが、今回読んで初めて知ったのも含めてどれも素朴で、ある意味無邪気な感じがして好きです。難解な詩も良いかもしれませんが、素直に心に入って来るものも素晴らしいと思います。

評価:B
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2014年04月27日

わたしが正義について語るなら

 やなせたかしさんの「わたしが正義について語るなら」を読みました。

 「なんのために生まれてなにをして生きるのか。答えられないなんてそんなのは嫌だ」アンパンマンの歌って、考えてみれば本当に深い歌詞の歌ですよね。答えられるはどれくらいいるのでしょうか。
 自分の才能を過剰に自慢するのでもなく、過度に謙遜するのでもなく、素直に認めつつ書いていっているのが好感でした。本当に才能のある人なのだな、と思います。
 昔はアンパンマンを単なる勧善懲悪の物語としか捉えていませんでしたが、この歳で改めて見てみてもいいかもしれません。仮面ライダーとか鉄腕アトムとかもそうですね。案外子供向けと思われるものにこそ学びがあるのかもしれません。

評価:B
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2014年03月16日

ファスト風土化する日本

 三浦展さんの評論です。
 久々に学級文庫を読みました。多分、高校に入ってからは初めて。評論自体授業で扱うもの以外ご無沙汰です。

 郊外に展開する均質的な町並みーーロードサイドの巨大ショッピングセンター、店もなくただ住むだけのニュータウンーーへの批判が主な文論です。これ、発刊されたのが2004年なんですよね。今から十年前。その頃から問題視されていたのに、どんどんこの「ファスト風土化」が進んでいる。一度始まると歯止めが効かなくなるのでしょうか。
 私の住む柏原は、柏原駅を中心として商店街が数個展開する「旧市街地」。正にそのファスト風土化によって衰退する町の典型です。
 駅前には男性用の服屋がなく、他所へ行かないと調達できない。そうなると、行くのは近隣八尾市沼のイズミヤ。典型的なファスト風土です。ついでにそこで他のものも色々と購入する。すると、余計に駅前が寂れる。更に帰るものが少なくなる。というような負のスパイラルになるのです。
 駅前の小さな商店ばかりか、郊外にあればファスト風土の象徴とされるような大店舗のダイエー、またファストフード店のドムドムも駅近くからいなくなる。近日では、3月23日にミスドが閉店します。多分これで全国規模のチェーン店は全滅、地方スーパーのサンプラザとヤオヒコが辛うじてチェーンとして残っているだけとなります。
 また南河内では「ファスト風土」は本当によく見ます。自分自身出先ではよくイオンやアリオで買い物をするので、あまり声を大にしてファスト風土を批判できないのですが……。
 十年後、二十年後、街々はどうなっているのでしょうか。少し恐ろしくもあります。なんとか対策をしてほしいのですが、難しいですよね。とりあえず、自分は地元の商店街で買い物をするようにします。

評価:B
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2013年07月25日

社長を出せ! 実録クレームとの死闘

 川田茂雄さんの本です。クレーム処理について、カメラ会社でのご自身の経験を書かれています。

 会社での仕事を思い浮かべろと言われて、クレーム処理なんて中々思いつきません。そういえば、小泉孝太郎さん主演のクレーム処理ドラマがあったなぁ、と思い出しました。懐かしいです。
 実際、この仕事はどんなところに就職しても、自営業、農業などをやるにしてもつきまとってくるものだと思います。この本を読んで具体的にどういうものなのか、少し実感が湧いた気がします。
 あと、あまりにクレームしないのもいけないのだな、とよく考えたら当たり前のことに気づきました。

評価:B
posted by みさと at 13:05| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小説以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする