2019年12月06日

種田山頭火の死生 ほろほろほろびゆく(渡辺利夫)

 「ほろほろほろびゆく」という副題に惹かれて古書店で購入。伝記小説仕立てで、種田山頭火の一生を追います。
 大地主の種田家に産まれながら、母の自死、父の放蕩などで没落し、酒乱・漂泊の人となる山頭火。彼の俳句は小学生の頃に初めて触れ、その悲哀、その退廃、その寂寥に不思議な衝撃を受けてずっと心引かれてきましたが、彼の一生を触れたのは初めてで、これまで読んできた俳句にもさらなる奥行きを感じるようになりました。

 渡辺さんは現代アジア経済論の研究者で文学畑の方ではなく、小説じたてということもあって山頭火研究の厳密性は得られませんが、山頭火鑑賞の手引きとして十分に楽しめます。
 芭蕉もそうですが、最近ことに俳句に惹かれる。卒論で忙しい中ですが、俳句関係の本をもっと読みたいなぁ。
posted by みさと at 15:43| 奈良 ☁| Comment(0) | 読書(言語学/文学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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