2019年02月25日

社会学理論のエッセンス(多田治)

 一橋大学の多田治さん著、デュルケム、ウェーバーからサイード、ライアンに至るまで、社会学の主要な理論研究を歴史に沿って概説した本です。平易な文体で140頁ほどにまとめられております。
 名前だけ知っている、という有名社会学者たちの言っていたことがざっくり理解できて、今後本を読んでいくときの基礎知識になりそうに思いました。

 最近とみに意識していた「集合的なものとして把握された集団の諸信念、諸傾向、諸慣行」について、デュルケムが「社会的事実」と名付けていたり、社会階層の再生産について「ハビトゥス」「界」「資本」をキーワードにして、わかりやすく整理していたり。自分の普段考えていることは過去の偉人たちがすでに高度に理論化している(しかも、それが基本的な学術的前提になっている!)ことを思い、巨人の肩に立たねば、新しいことを創造するのは難しいのだな、と痛感しました。人生をもっと深く考えるためにも、社会学はもっと勉強しよう…!

 各思想家ごとに参考文献もありますし、理論社会学初めの手引きにふさわしい一冊でした。
posted by みさと at 21:15| 奈良 | Comment(0) | 読書(社会学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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