2019年02月04日

いけばな 花の話を聞くとき(熊野寿哉)

 小原流の華道家・熊野寿哉さんのエッセイです。
 私は専門で空間論を勉強しているのですが、庭園を巡ったり授業で広場の計画を考えたりするうちに、空間の美、特に植物によって構成される空間の美について、もっと深く考え、感じてみたいと思うようになりました。華道は、空間の美の実践の一つの形、様式であります。そんなわけで華道を習いたいという思いが募ってきているさなかであります。
 それで図書館で手にとったのが、この本。蔵書の多い京大付属図書館においてもあんまり華道にまつわる本はなく、数少ないうちで一番入門書に近そうな本がこれでありました。
 はじめに生け方の様式が短くまとめられていて、それに続いて植物ごとの、いけばなの写真とエッセイがついているという構成。日本語と英語が併記されています。
 この本を読むだけで、華道の様式や作法の一通りがわかるわけではなく、入門書というよりも、あくまで軽い読み物といった感じです。それでも、華道の美の魅力はよく伝わってきますし、エッセイも文学的に素晴らしいというわけではありませんが、すっと入ってきて読みやすく心地よい。読んでいて華道への思いは高まってくる本でした。
posted by みさと at 13:31| 奈良 ☁| Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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