2018年06月19日

社会学のエッセンス

 友枝敏雄さん、竹沢尚一郎さん、正村俊之さん、坂本佳鶴恵さんによる社会学の入門書です。社会学の基本的な考え方について広く浅く学ぶことができます。
 社会学は、直接学んだことはほとんどありませんが、風景論、場所論、村落地理学を始め、様々な本を読んだり地理学の勉強をしているうちにしばしば出てくる学問でした。部分的に触れる機会は多いのですが、中々「社会学」それ自体の姿を知らないので、この入門書を手に取りました。

 社会構築主義に、ジェンダー、規範、秩序、国民国家、公共圏……。ある程度知っている内容は多いですが、それ自体を対象物として書いた本を読んだことがなかったので、勉強になりました。
 秩序と自由を両立させるためには、という話が目から鱗で面白かったです。そのためには、不確実性の大きい社会で、それを不確実性を大きく減らすことが必要、すなわち、多くの選択肢を用意しておきながらそのいずれかを選択することが必要ということです。このことについて、この本ではエントロピーの概念を持ち出して説明しています。

 とは言え、一冊に16個の話題を詰め込んでいるため、一つ一つの内容は浅いもの。それに、16個では社会学の全容を掴めたとはとても言えません。もっと社会学について、各論的な本を読んでいきたいと思います。
posted by みさと at 19:11| 奈良 ☔| Comment(0) | 読書(社会学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: