2016年11月09日

コミュニティデザインーー人がつながるしくみをつくる

 山崎亮さんの本です。コミュニティを形成することで、長く人気の続く公園を作ったり、地域を活性化させてきた筆者の取り組みがつづられてきています。
 人がいなくなってコミュニティが消えるのではなく、コミュニティがなくなることで人がいなくなる。そのようなことが書かれており、考えてみれば当然のことではありますが、なるほど、と思いました。
 地域を守るためにコミュニティが必要だ、ということは地域活性化を考える人ならば誰もが思うことでしょうが、なかなかコミュニティを作る、ということは積極的に行われていないように思います。観光客誘致、地域でのお祭りや交流会などがあっても、その実践は極めて安直なことが多く、それで地域を活気づけるほどのコミュニティを形成できるかというとかなり疑問です。
 主体的な事業/地域の担い手を育てること。それが筆者の取り組みの根幹です。単発的なイベントや箱モノの建設などは、一時的に地域は賑やかになり、潤うかもしれませんが、その先に続くことは稀であります。そのイベントや箱モノを通して人々がつながり、コミュニティを形成していくことが必要なのです。そして、そのコミュニティが主体的に続くイベントや箱モノなどを運営し、地域を未来へ繋げようと動いてゆく。あくまで行政や事業者が行うべきものは、きっかけづくりなのです。

 私は高校時代から地域の活性化に取り組みたいといろいろ考えてきましたが、その内容は都市計画、教育制度、文化財保全などハード面のことが多くを占めてきました。この本を読んで新たな視点を得ることができたと思います。
地域の活性化を考える人にはぜひ読んでほしい一冊であります。

評価:AA
posted by みさと at 18:02| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小説以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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