2016年10月01日

猫と針

 恩田陸さんの小説です。

あらすじ
 高校時代の友人の葬式の後、高校の映画研究会の同級生四人が集まった。久々に集まった面々は四方山話に花を咲かせるが…。




 「人はその場にいない人の話をする」というテーマのお話です。実際面と向かった相手の話題を出すのってやはりどこか抵抗がある感じはします。第三者について話す方が比較的遠慮なく、おしゃべりを楽しめるのでしょうね…。
 さて、この小説は恩田陸さんが書いた戯曲の脚本です。実は私はもともとこれを、恩田さんが戯曲の台本を書いたという小説で、戯曲自体が架空のものだと思っていました。キャストの女優さんの名前をグーグル検索して初めて劇団や戯曲が実在のものと知ったのです。さらに、劇中でさらに劇を作っているという描写があるので実世界と劇のあわいが曖昧になったような感じがします。噂話という主題の特性も虚構と現実の曖昧さに拍車をかけています。
 形だけを見れば恩田作品の中では異色ですが、中身や手法を見れば恩田ワールド炸裂ですね。

評価: B
posted by みさと at 23:35| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(恩田陸) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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