2016年09月29日

夏美のホタル

 森沢明夫さんの長編小説です。

あらすじ
 大学生の相羽慎吾は写真家を目指していたが、中々芽が出ずにいた。ある日恋人の河合夏美とともに写真を撮りに出かけた折、山奥の寒村にある「たけ屋」というよろず屋に立ち寄る。そこでは、老母子がひっそりと暮らしていた。彼らの温かさに触れ、親しくなった二人は、夏休みの間たけ屋の離れに住まわせてもらうことになるが…。




 表紙の有村架純さんの可愛さに惹かれたのは内緒です…笑(田舎を舞台にした本を読みたくなったというのもありますから(^^;;)
 先日紹介した『文豪山怪奇譚』の次に読んだのがこの本です。戦前の文豪連の作品を読んだ後でこの本を読んだからか、かなり文体が軽く感じられました。今の小説ってこれくらいの感じやったっけ?とも思いましたが、そんなことはないですよね…。しかし文体が軽いということは読みやすいということでもあるので、良悪裏表ですね。
 内容は住民の絆が強く、自然豊かで遊び場に溢れる典型的な「田舎」を舞台に温かな人間像が描かれています。王道ですと言えば王道ですが、やはりぐっとくるものがあります。
 ただ、二時間ドラマ的というか、リアリティに欠けるのと、文章から作者の意図があからさまにわかりすぎるのが少し気になった点です。
 少し否定気味のレビューになりましたが、決して面白くない作品ではなく、軽く読めて感動する作品ですので、また手に取られる機会があればぜひお読みください。

評価:C
posted by みさと at 19:14| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(その他の著者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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