2014年09月15日

本日は大安なり

 辻村美月さんの長編小説です。

あらすじ
 今日は11月22日、大安吉日である。ここホテル・アールマティでは今日、何組ものカップルが式を挙げることとなっている。幸せなはずの式場に集まる人たちの中には、わがままな新婦、秘密の試験をしている双子姉妹、嫁ぐ叔母に憧れを持つ小児、また企みを持った一人の男など訳ありの人がたくさんいた……。




 辻村ワールド全開の作品です。辻村さん、基本作品の結末をこういうかたちにしてくれるのが魅力です。ブラックな感じも好きなのですが、辻村さんの作品は悪い意味でのそういう臭みがなくて、読み易いです。
 読後感が気持ちいいのはもちろんですが、中身も充実しています。鈴木さんパートの追いつめられた感じや、双子パートの複雑な心情変化に魅き込まれました。一番記憶に残ったのは真空君のパート。親戚のお兄さんお姉さんへの憧れという、誰もが経験したことを少し酸っぱい感じで描いているところが気に入りました。子供心に色々心配になってしまうというのも恥ずかしいですが記憶にあります。小説の彼は、本当にリアルです。
 どのパートも締めくくり方が魅力ですので、ぜひ本を手に取られた方は最後まで読んでほしいです。

評価:A
posted by みさと at 22:53| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(辻村深月) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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