2013年11月14日

野宮神社(京都市右京区)

 中世以前、斎王制度というものがありました。斎王というのは、天皇様の代理としてお伊勢さん(天照大神)にお仕えしていた女性のことで、天皇の娘、姉妹、従姉妹など、未婚の皇族から卜定と呼ばれる亀甲占いで選ばれました。彼女らは京から離れた斎宮と呼ばれる御殿で暮らしました。この制度は、後醍醐天皇の時代、南北朝の動乱で廃れてしまいました。
 野宮は、お伊勢さんに行く前の斎王が身を清めたところで、天皇様のご即位ごとに毎度定められました。嵯峨嵐山の野宮は、平安初期、嵯峨天皇の皇女である仁子内親王が斎王を勤められたときに使われたそうです。斎王制度がなくなった後は、現在の様な神社として存続し、後世の天皇様などにより手厚く保護され、現在まで信仰を集めています。
 神社前の鳥居も有名です。黒木鳥居と呼ばれる、樹皮を残した原始的で日本最古の様式とされているものであります。野宮神社では、くぬぎを建材としていまして、三年ごとに建替えを行っています。黒木鳥居は、鳥居両脇にある小柴垣と合わせて、源氏物語などの物語、謡曲、和歌、俳句等に表されています。
 源氏物語では「賢木の巻」に登場し、光源氏と六条御息所が一晩中語り明かし、そして別れの歌を交わした舞台となっています。
 主神である野宮大神(天照大神)を筆頭に、愛宕大神(鎮火勝運)、白峰弁財天(芸能上達)、白福稲荷大明神(子宝安産、商売繁盛)、大山弁財天(交通安全、財運向上)、野宮大黒天(良縁結婚)が御祭神としてお祀りされています。

 野宮神社は天龍寺とともに、嵐山観光の定番中の定番で、多くの観光客でにぎわっています。私も校外学習で訪れ、お参りとお祈り、またおみくじ(大吉でした!)などをして満喫しました。周辺の竹林を通る小径も見物で、ドラマなどで登場しそうな風景です。嵐山の魅力は、渓谷の自然美だけでなく、庭園や小径の造形美も大きいと思います。
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 竹林の路。時代劇とかで、夜中に悪い人が走ってきそうな雰囲気のところですね。それか、旅番組のオープニングとか。
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posted by みさと at 22:53| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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