2013年08月23日

オーダーメイド殺人クラブ

 辻村深月さんの長編小説です。

あらすじ
 私・小林アンはクラス内でも「イケてる」方の女子。ある日、ひょんなことから友人たちに仲間はずれにされるが、イケてない昆虫系男子・徳川の呟きをきっかけに仲直りする。
 彼の絵や思考のセンスは私の好みで、密かに気にしていた。あるきっかけで、私は彼に「私を殺して」と依頼するが……。




 作品に出てくる「中二病」という言葉は、以前から聞いたことがありました。友人達がよく使っている言葉です。誰でも、アンのようにダークなものに魅かれるのではないでしょうか。私自身も、丁度中一終わりから中二初めぐらいがそうだったように思います。ちょっと読んでいて恥ずかしい気がしました。法月綸太郎さん『密閉教室』の工藤少年みたいな感じですかね。
 この作品の大きなテーマの一つとして、「スクールカースト」というのがあります。うちの学校では、口に出してはっきり分けるということはないと思いますが、何となくわかれていますね。
 彼らの学校に自分がいたらどういう立ち位置になるのかな、とふと思いました。多分、昆虫系ですらない地味男子かな。スクールカーストはどんな学校にもあって当たり前だと思いますが、あんまり良いことではない気がします。
 アンのように、死に美しさを求めるのは果たしてよいことなのか、と思います。美しい死は良いかもしれませんが、それは自分で求めるものではないと思います。生きていく方がよいこと、美しいこときっとたくさんあるはずです。
 それにしても、臨場感のある学校生活が描かれていたと思います。この話を読むと、自分では苦労してきたつもりでも、私はまだましだったのだなと思います。少なくとも、本気で自殺を考えたことなんてありませんし。「死ぬことは現実からの逃げである」というのは苦労せず生きてきた者の言うことだとは思います。でも、これからある楽しいことを全て捨てて、目の前の苦労を避けるなんて、私はしたくありません。
 いろいろ考えさせてくれる小説でした。この文章、感想じゃなくてただ自分の意見を述べただけな気がしますが……まあお許しください。スクールカーストとか「死」についてとか、またゆっくりと考えてみたいと思います。

評価:B
posted by みさと at 23:25| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書(辻村深月) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
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