2016年09月29日

夏美のホタル

 森沢明夫さんの長編小説です。

あらすじ
 大学生の相羽慎吾は写真家を目指していたが、中々芽が出ずにいた。ある日恋人の河合夏美とともに写真を撮りに出かけた折、山奥の寒村にある「たけ屋」というよろず屋に立ち寄る。そこでは、老母子がひっそりと暮らしていた。彼らの温かさに触れ、親しくなった二人は、夏休みの間たけ屋の離れに住まわせてもらうことになるが…。




 表紙の有村架純さんの可愛さに惹かれたのは内緒です…笑(田舎を舞台にした本を読みたくなったというのもありますから(^^;;)
 先日紹介した『文豪山怪奇譚』の次に読んだのがこの本です。戦前の文豪連の作品を読んだ後でこの本を読んだからか、かなり文体が軽く感じられました。今の小説ってこれくらいの感じやったっけ?とも思いましたが、そんなことはないですよね…。しかし文体が軽いということは読みやすいということでもあるので、良悪裏表ですね。
 内容は住民の絆が強く、自然豊かで遊び場に溢れる典型的な「田舎」を舞台に温かな人間像が描かれています。王道ですと言えば王道ですが、やはりぐっとくるものがあります。
 ただ、二時間ドラマ的というか、リアリティに欠けるのと、文章から作者の意図があからさまにわかりすぎるのが少し気になった点です。
 少し否定気味のレビューになりましたが、決して面白くない作品ではなく、軽く読めて感動する作品ですので、また手に取られる機会があればぜひお読みください。

評価:C
posted by みさと at 19:14| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(その他の著者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

長い夏休み

 さて、大学は8月の頭から9月いっぱい夏休み。二ヶ月も授業がなくては堕落しそうだ…などと思っていましたが、サークル活動や自動車教習所などで意外と暇のない生活を送っています。
 林業サークルではお手伝い先の集落でのお祭り(松上げ)のお手伝いをいたしました。地元の若中が足りないということで毎年うちのサークルが手伝っているそうです。中々他所の町のお祭りのお手伝いをするという機会はないため、本当に貴重な体験となりました。
 8月の末日からはワンゲルの沢合宿。日帰り〜2泊3日の沢登りを天候と体力気力の許す限り実行するというものだったのですが、台風の影響で二つだけ行っておしまいになりました。しかし、その二つがこれまでの沢登りの中で一番楽しいものだったので満足でした。京大ワンゲルのホームページに写真が上がっているので、よかったら検索してご覧ください笑。ちなみに下界でも野宿を貫いたので一週間かけたのに宿泊費が一銭もかからないという格安旅行でした笑
 合宿終了後は東京の友人宅に3泊して関東を観光して回りました。中々行くことの出来ない土地を回ることができて楽しかったです。
 10月からはまた授業。授業でもサークルでも詰め込みすぎてしまうきらいのある自分ですが、キャパオーバーにならない程度に頑張っていくつもりです。
posted by みさと at 23:20| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

文豪山怪奇譚 山の怪談名作選

 東雅夫さん編のアンソロジーです。収録作品は火野葦平『千軒岳にて』、田中貢太郎さん『山の怪』、岡本綺堂さん『くろん坊』、宮沢賢治さん『河原坊』、本堂平四郎さん『秋葉長光ーー虚空に嘲るもの』、菊地寛さん『百鬼夜行』、村山槐多さん『鉄の童子』、平山藘江さん『鈴鹿峠の雨』、泉鏡花さん『薬草取』、太宰治さん『魚服記』、中勘助さん『夢の日記から』、柳田國男さん『山人外伝資料』です。
 またまた読み終わってから感想を書かずに一ヶ月超経ってしまった…。怪奇小説が好き+登山が好きな自分なのですが、本屋さんでふとこの本が目につきました。これは買うしかない!ということで衝動買い。実際心底買ってよかったと思える一冊でした。
 山は美しく、恐ろしく、生活に密着していて、それでいて未知の領域が大きい場所。怪談、幻想小説の格好の舞台であります。近代の文豪連が書いたというだけあってどの作品も文章が素晴らしい。もちろん、幻想的で美しいもの、読者の好奇心をかきたてるもの、背筋のぞくりとするもの、心躍るもの、とその素晴らしさの質は作品それぞれに異なります。私は中でも岡本綺堂さん、泉鏡花さんの作品が気に入りました。またお二人の他の作品も読んでみたいと思いました。
 一作一作魅力を語っていきたいところですが、一月前の記憶を辿りながら書いてはうまく表現できない気がするので、近く再読してからにします。(その前に積ん読を片付けていかなくては…笑)
 本当にオススメな一冊です。ぜひ本屋さんで探してみてください!笑

評価:AA
posted by みさと at 22:31| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(その他の著者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする