2014年01月25日

幻坂

 有栖川有栖さんの短編集です。収録作品は『清水坂』『愛染坂』『源聖寺坂』『口縄坂』『真言坂』『天神坂』『逢坂』『枯野』『夕陽庵』です。

あらすじ
『清水坂』 わたしは友人の岳郎、税、そして岳郎の妹の比奈子とともに大阪市・清水寺の周辺でよくやんちゃをしていた。しかし、ある日、岳郎と比奈子は家庭の事情で母親とともに貝塚へ引っ越すこととなったが……。
『愛染坂』 六月の終わりーー縁結びの神様の愛染さんのお祭りの季節である。小説家の青柳慧は愛染坂で自分のファンだと言う妙齢の女性に出逢う。見知らぬ人からファンだと言われたのは初めてであった。後に、彼女と思わぬ形で再会するが……。
『源聖寺坂』 デザイン専門学校の先生・鵜戸美彌子の家で行われる観月パーティーで、源聖寺坂と少年が描かれた絵を見た。あの坂は、少し怖いが風情のある、印象深い坂であった。また、友人たちから鵜戸邸に幽霊が出るという話を聞くが……。
『口縄坂』 美季は文学好きの友人の里緒に連れられ、口縄坂を訪れた。この坂は織田作之助ゆかりの地であり、また猫が多くいる坂であった。彼女は何度かこの地を訪れた。真っ白で美しい雄猫もいるという話も聞いた。ある晩、彼女は金縛りになり、嫌な体験をした……。
『真言坂』翻訳家のわたし・絹江は「I’ll leave if you prefer.」という文を訳しながら、あなたのことを思いだした。恋人ではないが何かと頼りにしていたあなた。しかし、あなたは私をストーカーしていた男に……。
『天神坂』 天神坂のすぐ側にある小さな割烹に探偵・濱地健三郎は若い女を導いた。料理を食べながら、二人は語らったが、二人とも普通の人ではなく……。
『逢坂』 大学を中退し、劇団に参加したおれは「俊徳丸」の劇のことで座長と喧嘩をした。その後真美に誘われ食事に向かう。食事も終わった帰りにおれは通天閣にあるものを見るが……。
『枯野』 門弟二人の諍いを仲介するために松尾芭蕉は大坂を訪れることになったその道中、彼は陣笠を目深に被った男を見かけるが……。
『夕陽庵』 男は主人の代参で熊野詣の道中、四天王寺辺りで彼は藤原家隆を偲び、彼の暮らした庵を訪れるが……。




 有栖川有栖さんのホラー短編集第二弾!ということで、かなり期待をして読みました。
 『清水坂』『愛染坂』はノスタルジックな感じでかなり切ないお話でした。期待通りの作品です。切なくて、『愛染坂』の方はかつ温かい。個人的には『愛染坂』の方が好きです。
 『源聖寺坂』は、探偵小説テイストの作品です。さすが本業で、上手いなと思いました。もう少しホラー色が強くなればもっと嬉しかったですが、かなり熱中して読みました。
 『口縄坂』が最もホラーチックの話でしょうか。途中まで怖いとは思わなかったけど、胸にもやもやとした霧が溜まるような気味悪さがあります。ラストは本当にゾクッとするほど恐ろしかったです。
 『真言坂』は初めの二作と同じような切ない系のお話。辛い中にやはり温かい終わり方です。特にひねったところがある訳でもありませんが、手堅くまとめられていて本当に完成度は高いと思います。
 『天神坂』がこの短編集の中で一番の作品だと思います。これも特別ひねっている訳ではありませんが、ジェントルゴーストストーリーという帯通りの、穏やかで美しい幽霊譚の傑作です。
 『逢坂』はあまり印象の残っていない作品です。東野圭吾さんの作品で何作か芝居ものを読んだ前後なので記憶が混ざりぎみです。
 『枯野』『夕陽庵』二作は時代物で、前者はかなりのホラーテイスト作品で、絶賛されたというだけあって中々味のある作品でした。この作品を作るとき、相当熟考されたのではないかと思います。後者は、原案とした人物を殆ど知らないのですがやはり温かみが伝わってきます。
 前作『赤い月、廃駅の上に』のようにバリバリに怖いと言う話はあまりありませんでしたが、本当に温かく切ない作品集です。総じて完成度が高く、どれも味わい深かったです。有栖川さんはミステリも良いですが、このようなゴーストストーリーも素敵だと思います。
 装丁やタイトルも素敵で、有栖川さんを知らなくても手に取って買ってしまいそうです。
 また有栖川さんの大阪愛があふれているのが感じられました。私は同じ大阪府民ですが殆ど大阪市の美しい風景を全然知りませんでした。そう遠くありませんので、また近いうちに訪ねてみたいと思います。

評価:A
posted by みさと at 22:48| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月15日

新学期だけど……

 どうしてでしょうか、新学期が始まったというのに最近どうも気分が憂い感じがします。特に原因も何もないはずなのですが……。憂鬱なことが全くない訳ではないのですが、それは遥か以前から変わらずあること。本当に、どうしてでしょうね……。

 さて、最近全然読書感想をつけていないのですが、最近あまり読んでいなかった有栖川有栖さんや東野圭吾さんの作品を読んで、その良さを再確認しました。また感想を書きたいと思うのですが、音楽と違ってあらすじも書くことを決めているので、少し書くのを面倒がってしまいます。今週末までには二つほど書けたらと思っています。どちらも短編集なので大変やけど。
 東野圭吾の長編の読み直しを今しています。やっぱり彼は現代でも屈指のストーリーテラーだと思いますね。

 さて、1月6日から1月12日までのオリコンチャートで、岩佐美咲さん「鞆の浦慕情」が一位を穫ったそうです。おめでとうございます。十代演歌歌手がオリコン総合のトップをとるのは、おニャン子クラブ城之内早苗さん以来だそうで、凄いですね。岩佐さんは、森山愛子さん、松原健之さんとともに、割と昔の段階から好きな演歌歌手です。AKB48のファンから演歌に流れる人もある程度いたら良いなと思います。一方で、ロングヒットしている福田こうへいさんという人も気になるのですが……。
posted by みさと at 21:37| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月05日

時をかける少女'83

 今日父と一緒に、録画してずっと放置していた映画「時をかける少女」を見ました。1983年、原田知世主演でヒットした映画です。
 私はこれまで、一度も「時をかける少女」関連の作品を鑑賞したことがありませんでした。唯一主題歌は聞いたことがありましたが……。
 もっと大きくタイムスリップするのかと期待全開で見ていたので、「ちょくちょく時をかける少女」で、少し肩透かしを喰らった思いです。
 普通現代ということを強調するならば都市を舞台とするでしょうに、古風で美しい町並みや下駄を履いた少女など、30年前の映画公開当時からしても昔を思わせる風景を演出していることが気になりました。また所々白黒にしているというのも。見ている間に時間・時代の感覚が狂ってきますね。上手い演出だと思います。
 冒険的なものを想像していたのに、シンプルな恋愛話に帰結するのは少し残念に思いましたが、結構現実とパラレルワールドを結びつける伏線が張られ、作り込まれているのがよくわかりました。
 少し気になったのは、棒読み台詞と、古くさい演出。自分からタイムスリップするシーンの演出は笑ってしまうほど古典的なもので驚きました。また残念ながらストーリーに没入できるということもありませんでした。
 一番の魅力は、やっぱり原田知世さんのアイドル性ですね。2013年ブレイクした女優・剛力彩芽に通じる顔立ちで、素敵な笑顔だなと思います。時代は少し下りますが、酒井法子さん、中山美穂さんら80年代アイドルで好きな人は何人もいますし(歌しか聞いたことがありませんが)、原田さんと同時期にブレイクした小泉今日子さんにもあまちゃんで興味を持ちました。結構好きなジャンルなのでありますが、
 それにしても、最後のエンドロール。劇中のシーンが再現された中で、原田さんがのびのびと歌っていらっしゃいます。シリアスなシーンでも笑顔で歌われているのが本当にシュール。現代では絶対にないような表現ですね。可愛さに目がいく前に笑ってしまいました。
 総じて、丁寧に作り込まれたところと乱雑なところが入り交じっている印象が否めません。結構作り込んでいるところも多いのですから、本当にもったいないです。
 また2010年版の映画も見てみたいです。主演女優は知りませんが、主題歌を好きなバンド・いきものがかりが歌っていたので覚えています。続編ということで、楽しみにしてます。
posted by みさと at 22:04| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月03日

従兄弟。ジェネレーションギャップ

 一昨日は、新年の挨拶ということで、大阪に住む母方の祖父母の家に行ってきました。普段あまり会わない叔父叔母や従弟妹と会えて良かったです。従弟妹は一番年上の子が小四で、一番下が生後半月。みんな元気いっぱいで、たくさん遊んで楽しかったです。久しぶりに赤ちゃんを抱っこして癒されました。小四の子とはチェスや囲碁を打ち合ったりもしました。後、クラブでおなじみのバルーンアートもやりました。

 何故かアイドルとかの話になって、「SPEED知ってる?」と聞いたら小二の従妹に知らないって言われました。他にもいくつか聞いてみたのですが、V6もKinKi Kidsもしらなくて、モーニング娘。は名前だけ知っているらしい。ジェネレーションギャップやなあ、と思いました。確かに、V6もモー娘。も、私が幼い頃に流行っていたのですから、彼らが知らなくて当たり前なのですが、やっぱりちょっとショックですね。しかし、尋ねたアイドルは、SPEED以外は現在も普通にオリコン一位を取っているグループばかり。SPEEDだって未だに現役ですし……。
 そうそう、祖父母と長男一家の暮らす家にキーボードの玩具があるのですが、それに入っている曲が、とっとこハム太郎、ハリケンジャー、中島美嘉、モー娘。、Kiroro、島谷ひとみ、志村けんと懐かしいラインナップ。一番上の子が生まれたときに買ったからこうなったのでしょうけど、少し皮肉な感じがします。

 小さい子らと遊ぶと、疲れますが、本当に楽しいです。従兄弟同士の中では、私がダントツで年上なので、自分より年齢が上の親戚とも遊びたいと思うときもあります。年上で年齢の割と近い親戚は、普段中々会えない「はとこ」や「いとこおじ」まで離れないといないので、寂しい限りです。
posted by みさと at 23:48| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

年越しの言葉

 今年も、もう終わろうとしています。中学を卒業し、高校生活が始まった、この平成二十五年。思えば、何もなかったようで、結構いろんなことがありました。クラブにインターアクトを選んだのも、元々考えていなかったことですし、友人関係もクラス・クラブの変遷とともに随分変わりました(以前も似たようなことを書いた気もしますが)。
 色々趣味に打ち込めたような、打ち込めなかったような、また一生懸命勉強したような、結構サボったような、自分でも何やらよく分からないうちに年末を迎えてしまいました。成績も上がったのか、横ばいなのか、微妙なライン。ブログは結構サボっていました。人間関係は、去年より多少は上手くなった気がします。
 いやなこともあったけど、楽しいことも本当にたくさんありました。
 クラスのみんな、クラブの仲間たち、家族、地元の友達、お世話になった先生方、その他様々な形で知り合いお話しした方々、ブログを読んで下さっている皆さん、本当にありがとう御座いました。皆様にとっても、平成二十六年が良い年となりますように。

 いろいろ書いているあいだに新年を迎えてしまいました。明けましておめでとう御座います! 今年もよろしくお願いします。
posted by みさと at 00:12| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする