2012年09月30日

狭井神社・市杵島姫神社(桜井市)

 今回紹介するのは桜井市大神神社の摂社で、以前記事にしたくすり道を北方に進んで行った先にある狭井(さい)神社と更にその境内にある市杵島姫神社です。

 狭井神社はこれも延喜式内社で、狭井坐大神荒魂(さいにいますおおみわあらみたま)神社が正式名称です。花(華)鎮社ともいうそうです。その名の通り大神神社の荒魂を祀っています。それに対し、本社・大神神社は和魂をお祀りしています。荒魂とは積極的な活動をなされる神霊で、災時などに顕著な働きをみせるそうです。中でも心身に関する篤い祈りに応えて下さり、病気を鎮める神社として信仰を集めているそうです
 鎮座している場所が大字三輪字狭井という地名なので「狭井」というのは神様の名前ではなく地名からとられたようです。「狭井」とは神聖な泉・井戸のことを指すそうです。
 御祭神は大物主神、大神荒魂神、姫蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)、勢夜多々良姫命、事代主神です。4月18日の花鎮祭は古代まで遡り、薬祭りとも呼ばれています。たたら(多々良・蹈鞴)に関する神様が二人も祀られているので、製鉄にも関係あるのでしょうか。
 狭井神社の境内には薬井戸と呼ばれる霊水を湛えた井戸があります。神体山の三輪山に源泉があり、水は清く澄んでいてある種の風味があると言われています。酒造や製薬の業者にもここの水を使っているところがあるそうです。しかしながら、このような清水の常として、やはり他の人のことを考えず水をみだりに汲む輩が多く出るそうです。
 皇后陛下もここを訪れ次のような歌を詠まれています。
「三輪の里 狭井のわたりに 今日もかも
               花鎮めすと 祭りてあらむ」
 また、三島由紀夫氏もここを訪れ、そのときの感想として「清明」と応えたため現在「清明」と書かれた碑が建てられています。
 尚、大神神社のご神体・三輪山の登山口は狭井神社の境内にあります。

 大神神社末社・市杵島姫神社は狭井神社の鳥居をくぐってすぐのところにあります。御祭神は社名の通り市杵島姫命。この神様は別名弁財天で、安芸の宮島・厳島神社の御祭神として有名です。素戔嗚大神(すさのおのおおかみ・祇園さん)の御子神で、水の守護神だそうです。また、福徳財宝と芸能を司る神様でもあります。現在ここにある社は、同市茅原の末社厳島社から勧請したものだそうです。


 狭井神社拝殿。大神神社の摂社の中でおそらく最も大きな神社です。檜皮葺きの立派な社殿で、数多の参拝客がいました。
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 薬井戸。飲んでみたところ、万病に効くとの伝承も納得できる清らかで美味しい水でした。後ろに写っているのは狭井神社本殿です。
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 三島由紀夫「清明」碑。市杵島姫神社と同じく池の畔に建てられています。
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 市杵島姫神社。水に近く、広島の厳島神社を彷彿とさせる神社でした。八尾の許麻神社の摂末社・厳島神社も同じような感じの立地でしたが、やはり水の神様だということが考えられているのですね。
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posted by みさと at 18:39| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月28日

中学最後の文化祭

 先週の金曜日・土曜日と文化祭がありました。私は地歴部の指導員として社会科クイズの担当をする他、クラス対抗合唱コンクールで歌ったり、フォトコンテストに出品したりしました。

 地歴部のクイズは景品の盗難が多かったことが不満でしたが、大盛況で問題を作成し、出題する側としても楽しかったです。それにしても初級編の市町村地理問題で熊野市を和歌山県と、柏原市を奈良県と、丹波市を京都府と思う人が多すぎです。結構遠くの桑名や焼津、浜松は正解する人が多かったですが、やはり有名な市は遠くても分かるのですね。一つ意外に思ったのは、郡山市。奈良県との回答が多かったのですが、あちらは大和郡山市。近畿圏の人はやはり郡山というと奈良のイメージが強いのですね。
 地歴部では「第二次世界大戦前後」について調べたレポートをまとめました。割と広い範囲でそこまで細かいことまで書けなかった為、部内での評価は低かったのですが来校者から「上手に構成しているね」とお褒めの言葉を頂きました。やはり、そのようなお言葉を頂くと、筆者冥利に尽きるというもので本当に嬉しかったです。
 フォトコンは幸運にも校内で二番目の賞を頂きました。これも嬉しかったです。この他、弁論大会クラス代表の賞を頂きました。こちらも学年代表には選ばれず、僅差で二位(クラス代表六人中)と言われました。どちらも一位を取ることこそ叶いませんでしたが、評価して下さった方がいることに感謝しています。

 さて、文化祭で最も心に残ったのは合唱コンクール。今年が最後!ということもあり、力一杯歌いました。クラス全員が一体と成るような感触を味わうことはもうできないかもしれない、と思うと寂しくなりました。合唱が終わった後は、胸の内に熱くこみ上げてくるような、かつて体験したことのない感情に襲われました。強いて似ているものをあげるとすると、卒業式の感動でしょうか。他のクラスメイトをみると、男女何人か涙を流しているがいました。油断すると泣き出してしまいそうでしたが、私は最後まで涙をこらえることができました。
 歌っている最中、中一の頃、中二の頃の記憶がよみがえりました。あまりにも時の経過が速く感じられ、中学生の青春なんてあまりにもはかなく過ぎ去るうたかたの夢のようだと大人が思うのは確かだと思いました。
 もちろん、泣きそうになったことを仲の良い友人にからかわれたのはご想像通りですが……。

 中学最後の文化祭は、本当に充実していて良かったです。ああ、記事を書いているとまたあの感慨が蘇ってきます。中学卒業式では本当に泣いてしまうかもしれない、とちょっと怖い思いでいます。
posted by みさと at 17:55| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月25日

マレー鉄道の謎

 有栖川有栖さんの長編推理小説です。

あらすじ
 作家の私・有栖川有栖は友人の臨床犯罪学者・火村英生とともマレー半島のキャメロン・ハイランドにやってきた。友人の衛大龍の歓迎を受け、マレー滞在を楽しんでいる私達だったが、「目張り密室」となった部屋での殺人事件に遭遇する。この事件と、その少し前に起こったマレー鉄道事故。一見関係ないように見える二つの出来事だが、思いもよらない因果関係があった……。




 鉄道ミステリかと思ったら普通の密室ミステリでした。やはり目を見張るものがあった目張り密室のトリック(シャレじゃありませんよ?)。さりげない描写に隠された伏線……有栖川さんらしい仕掛けがたっぷりと盛り込まれた良い作品だと思います。
 しかし、この作品の魅力は真相が分かってからの登場人物達の心情描写ですね。アリスと火村は相変わらずさばさばと非人間的ですが、今回きりの人物達のそれに心打たれます。

評価:B
posted by みさと at 22:08| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(有栖川有栖) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月20日

金魚資料館(大和郡山市)

 今回紹介するのは金魚の町・郡山の金魚資料館です。郡山の金魚の歴史についてはこちらをご覧下さい。

 この資料館は大和郡山市新木町の集落北端にあります。新木町は郡山市街からさほど離れていませんが、周囲を金魚池が取り巻いており、さながら島の様になっています。
 さて、私は三月の地歴部巡検「大和路をゆく 〜〜柏原・郡山〜〜」の際この資料館に訪れました。数多くの金魚が水槽展示されており、名前も知らない金魚もたくさんありました。はじめは「思ったよりも簡素だな」と期待を裏切られたように思いましたが、実際に見学すると予想以上で、まるで水族館に行ったような充実感を覚えました。本当に心から美しいと思う金魚から、少しグロテスクなのになぜか目をひく金魚まで、本当に様々な金魚がいました。
 定休日は平日の月曜日で、入場料は無料です。大変見応えのある資料館ですので、ぜひ行ってみて下さい!


 金魚資料館。本当にすばらしい資料館でした。金魚の品種の解説を書いてくれるともっと良かったのですが……。
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 周囲の郡山新木町は金魚の一大生産地です。資料館のすぐ側にも金魚池がありました。
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posted by みさと at 23:24| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 郷土 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月19日

生津 〜〜地図から消えた集落〜〜(柏原市)

 柏原市で有名なぶどう坂を登った先、雁多尾畑方面へ向かう際、最初に通る集落を生津(なまづ)と呼びます。しかし、この生津は地図には載っていません。今回はそんな生津集落について紹介します。

 享保期の『河内誌』によると堅上地区の中心集落・雁多尾畑には三つの属邑(枝郷)があるとされています。そのうちの一つが生津で、後の二つはおそらく横尾と高山(現三郷町立野)だと私は思いますが、はっきりとはしていません(『角川日本地名辞典』では北畑・南畑・西峠と推測していますが……西峠とは横尾生津の総称でしょうか?)。そのことについてはまた後日、「高山」の記事で詳しく書くつもりです。
 さて、生津集落は数戸しかない小さな集落ですが、「生津」姓がかなり多いです。住居地図で確認したところ生津ともう一つ姓があるだけでした。山間地では通婚圏が限られており、同一姓の集中がよくみられるそうです。この集落の場合はその姓が名称にもなったと思われます。姓の凝集は至近距離にある横尾集落でも顕著ですし、また少し離れた本堂集落にもその傾向があります。
 生津には生津川という川が流れています。信貴変電所近くの山伏池からこの集落、そして高井田を通って大和川に注ぎ込む川で、下流では高井田川と呼ばれる小河川です。この字生津は、生津川を挟むようにして数軒の家が建って集落を形成しています。付近には広いぶどう畑の他、横尾集落やゴルフ場、木材・工事の会社があります。生津・横尾古墳群という遺跡もあります。
 またこの生津という地名は現在、地図より消えています。地図には、柏原市の堅上は基本四つの大字だけで枝郷(中字・小字)の記述はありません。地図によっては横尾の記述があるものもありますが、やはり生津の記述はありません。昭和48年の地図に「大字雁多尾畑(横尾・生津)」という記述があるのが現代の地図での数少ない例です。市が設置している道標にも横尾とあるのに生津の記述はやはりなし。多くの市民は、生津集落を横尾の一部と認識しているようです。地元ではどのような認識なのか、大変気になるところであります……。


 生津の町並み。本当に綺麗な山里で、柏原市の町の中で好きなものを選べと言われたらここを選びそうです。私の友人達も絶賛していました。実に風光明媚で、知名度は低いですが、知る人ぞ知る柏原の名所です。同一姓の集中など、地歴部としても興味深かったです。何かで紹介されたら途端に有名になるんじゃないか、と思います。
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posted by みさと at 23:24| 奈良 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | あの街この町 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月17日

本格ミステリの王国

 有栖川有栖さんのエッセイです。筆者のミステリに対する思い、新人賞の評価の他、筆者が作家以前に書かれた小説が収録されています。

 新人賞に関しては、実際に読んでいないので正直なところあまり面白くありませんでしたが、その他の本格ミステリに対する様々な考察には唸らされましたし、小説も読んでいて面白かったです。収録されていた小説は『殺刃の家』、そして江神シリーズへと続く『蒼ざめた星』。アリスの黎明を感じ取ることができて、何とも言えませんでした。
 何と言っても有栖川さんのミステリ愛が深く感じられる一冊でした。

評価:B
posted by みさと at 19:13| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(有栖川有栖) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月11日

アクセスカウンター削除

 アクセスカウンターを削除しました。理由は、設置した8月24日までの数が他ページからの純粋なアクセス数(のべ人数)を示すのに対し、それ以後は、同じ日に同じ人がアクセスした場合、一件とカウントするからです。カウントの仕方に日にちによって違いがあるとやはり問題かと思いましたので……。
posted by みさと at 22:14| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月10日

夕立

 晩夏の風物詩とは言え、夕立とは鬱陶しいものです。昨日も写真屋へ行っているときに降り出して、写真屋で雨宿りさしてもらいました。今日も折り畳み傘を持っていなくて友人の傘に入れてもらいました。夕立は風流、と言ってもそれは文学の中の話。現実の夕立は脅威以外の何者でもないですね。まあ、年を重ねていくごとに感じ方は変わっていくのかもしれません。

 毎日のように続く夕立のおかげで、中々休日もサイクリングに行く気になりません。かといって、家でただぼーっとしとくというのも性に合わず、一日中クラブの文章を書いたり、数学の復習をしたり、友人に捧げる小説を書いたりという日が多いです。
 文章ばっかり書いている割には、読書に、歴史に、ブログに書くべきことが溜まっているのが厄介です。平日は勉強ばかりで精一杯、休日は長い文章を書きたい、ということでブログのような半端な長さの文章を書く気が起きないのです。少しずつでも始末していかないと、ね。
 ひょっとしたら、また八月の半ばのように記事を大量に書きまくることがあるかもしれません。それこそ、夕立のように。
posted by みさと at 23:07| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

宿題試験と地歴部

 昨日、夏休みの宿題試験がありました。昨日の今日で、もう英語と理科が帰ってきました。理科はまあ書いても面白くないのでおいておきますが、英語。私の得点は78。普通過ぎて面白くない、などと思っていたら……先生曰く、「最高点は90。クラス平均は49。勉強している人としていない人の差が如実に顕われています」。クラス平均49? 低すぎてびっくりしました。私の学校は成績別に二類クラスと、一類クラスがそれぞれ3クラスずつあるのですが、私のクラスは二類。いや、学年平均が40点台というのは割と多いのですが、二類クラスの平均がこれというのは……。
 返却後、私の周りの友人たちが「すげえ、俺の二倍ある」などと言ってきました。しかし、私よりも上の人も少なからずいたので、本当に差が開いているな、と思いました。私は本気で勉強した訳ではないですが、それなりに勉強したので、結果もそれなりになった訳ですね。
 得意科目(私の場合は国語)や苦手科目(私は図形)以外の科目では、やはり勉強の成果が試験の結果に顕われるのですね。そのことがよく実感できた一件でした。これからもしっかり勉強しないと……。


 さて、月曜日に地歴部に体験の一年生が三人やってきて、翌日入部してくれました。本当に嬉しいです。これで地歴部は十人突破。私が入学したときは部員が二人しかいなかったので、そのときと比べて五倍になったのですね。
 友人達には「みさと(実際はあだ名で呼ばれています)ももう思い残すことはないやろ」とか「地歴部の将来は明るいな」などと言われていますが、まだ心残りがあります。現在の部員構成が三年三人、二年一人、一年六人。二年が一人しかいない! 時期のトップを一人に任せるしかない、ということになります。昨年もそれに近い状態だったのですが、昨年は三年一人、二年三人、一年二人で下級生の人数がまだ少なかったです。下級生に対し指導する者が少ないと、パソコンを使うという地歴部の特性からして、ふざけるものが出てくるのではないかと気に病んでいるのです。私の在学中に、なんとか二年生部員を入れたいと考えています。あまり欲張るのも良くないのかもしれないのですが、現状に満足せずより良い状態にしようとするのが人間心理です。人間はそれをもって進歩してきました。地歴部も向上心を持ち、より発展していきたいです。
posted by みさと at 20:30| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

近鉄郡山駅(大和郡山市)

 今回紹介するのは近鉄橿原線の尼ケ辻ー辻井の間にある郡山駅です。構内は相対式の二面二線ホームです。

 郡山駅は大和郡山市の中核となる駅の一つで、駅周辺は賑やかな商店街や西友などの商業施設が多くあるほか、市役所をはじめとする行政施設があります。また、郡山城趾があり、観光客も絶えません。
 駅近くの西友からは奈良交通バスが市内外に路線を走らせています。行き先としてはあじさいで有名な古刹・矢田寺や奈良学園、イオンモールなど以外にも、奈良市の春日大社や斑鳩町の法隆寺など周辺市町の観光地にも路線があります。


 駅周辺の地名は豆腐町や紺屋町など、「〜町」という地名が集まっている辺り、やはり城下町らしいと思いました。
 さすが九万都市の中心、といった風体の駅でした。大規模なスーパーがあるというのに、商店街の活気も凄い。比較的市の規模が近い我が柏原は大きいスーパーも商店街の活気もないのに……。
大阪に行くにも、奈良にも至便な地。将来もし地元を離れることになるのならこの近くに住んでも良いかな、とまで思いました。
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posted by みさと at 20:04| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 各駅探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする