棚橋利光さんの本です。『八尾市史』『柏原市史』などを元にした郷土史がソフトカバーにまとめられています。
市史というのは長いので、要所々々を読み、あまり興味のないところを飛ばしがちですが、この本なら手軽で全編を読むことができました。おかげで、全く知らなかった「坂戸源氏」などについて知ることができました。
これ一冊読めば八尾・柏原の郷土史があらかた理解できるという優れものです。他の市町でもこのような簡潔な本を出してほしいですね。
評価:B
2012年04月30日
2012年04月29日
遊びの方言(三郷町・柏原市・王寺町他)
子供の遊びにも方言ってあるのですね。『三郷町史』を読んでいて、面白かったので自分でも整理しています。『三郷町史』での調査は雁多尾畑(柏原市)・勢野・立野・南畑(以上三郷町)・王寺(王寺町)の老年及び青年です。
この記事では上記5地域の青年の言葉に私の住む柏原を加え、また特筆すべきところでは私の他市の友人の言葉も入れて紹介します。町史が書かれたのは昭和51年ですので、柏原及び他市だけ世代が違います。あくまで参考までに。町史に書かれていたものでも一部不要なものは除きました。
1、凧:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺ではイカ。柏原ではイカ、標準語のタコを併用。
2、風船:紙風船は全域フーセン。ゴム風船は立野・勢野でフクランボー。
3、通せんぼ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でハッポ、立野・王寺でハット、雁多尾畑カケハット。どの遊びのことを言っているのでしょう? よく分かりませんでした。
4、竹馬:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でユキアシ。柏原でタケンマ。
5、お手玉:雁多尾畑・南畑でテンチャン、王寺・立野オイッコ、南畑・勢野でオジャミ、柏原でオテダマ。
6、肩車:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でカタクマ、南畑でカタウマ、柏原でカタグルマ。
7、片足で歩く:全域でケンケンスル。
8、綾取り:全域でアヤトリ。
9、めんこ:全域でベッタン。
10、じゃんけんのかけ声:非常に多種多様でした。私の住む柏原だけでも色々な呼び方がありましたから。ジャッケンホイは南畑と立野、ジャイケンホイは勢野・立野・柏原。ジャッシンホイは立野・雁多尾畑・柏原、ジャッキンホイは勢野。ジャンケンホイは南畑・柏原。イージャンホイ、ジャンゲンホイが王寺。柏原を除く全域でジャイケンモッテホイ。富田林でジャンケンポン。東大阪でインジャンポスキュウ。
11、鬼ごっこ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でオニゴト。柏原でオニゴ。
12、かけっこ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でハシリヤイ、ハシリッコ。私の小学校では単にキョーソーと。
13、ビー玉:全域でビーダン、ビーダマ。
14、たんま:鬼ごっこなどで一人が一時休むときの言葉。南畑ではチューシ。立野・雁多尾畑でミツコ。勢野・立野・王寺でイップク。勢野でタイミ、立野・勢野・柏原でタイム。立野・柏原でチューキ。
チューキが立野でも使われていることに驚きました。私の通っていた小学校だけの言葉だと思っていましたから。チューキの際、じゃんけんのチョキを作り、胸元で交差させていました。また、我々は鬼ごっこ中の"ガード"の意味でよく使っていました。
15、全員でやめるときの言葉:全域でヤンペ。勢野でヤンベ、柏原でヤンピとも。
以下は独自調査。
16、鬼ごっこで相手を触り、鬼にするときの言葉:国分(柏原)・松原・河内長野・富田林でデン。柏原・御所・大和高田でタッチ。ただし、柏原では「でんがえ」と言う言葉あり。
17、じゃんけんのグーとパーを出して集団を二つに分つ際のかけ声:柏原で「グッパーグンデ、ホイ」、松原で「グッパーオオタラエエノニナ」、南河内で多く「グゥッパーッデワカレマショ」「グゥットォパ」。
18、ボール鬼:南河内で多くバラアテ。柏原でアテオニ。柏原の場合、「バラアテ」は単なるボールの当て合いを指す。
最後に柏原限定と思われる遊びや言葉を紹介します。
一、スーパードッジ:コート作りは陣地を分つ線を引くだけ。外野はなし。ボールを当てあうことは普通のドッジと同じで、当たった人は陣地の脇にのく。仲間が敵を一人当てると外に出ていた人が入る。入る順は当てられた順に同じ。中にいる人と脇にのいている人は入れ替わることができ、それをキーチェンという。全員外に出ると負け。
二、でんがく:缶蹴りとほぼ同じルールだが、鬼は缶を踏む代わりに壁をタッチする。逃げる人も缶を蹴るのではなく壁をタッチする。柏原限定と思っていたが、大阪北部の能勢にもある遊び。
この記事では上記5地域の青年の言葉に私の住む柏原を加え、また特筆すべきところでは私の他市の友人の言葉も入れて紹介します。町史が書かれたのは昭和51年ですので、柏原及び他市だけ世代が違います。あくまで参考までに。町史に書かれていたものでも一部不要なものは除きました。
1、凧:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺ではイカ。柏原ではイカ、標準語のタコを併用。
2、風船:紙風船は全域フーセン。ゴム風船は立野・勢野でフクランボー。
3、通せんぼ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でハッポ、立野・王寺でハット、雁多尾畑カケハット。どの遊びのことを言っているのでしょう? よく分かりませんでした。
4、竹馬:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でユキアシ。柏原でタケンマ。
5、お手玉:雁多尾畑・南畑でテンチャン、王寺・立野オイッコ、南畑・勢野でオジャミ、柏原でオテダマ。
6、肩車:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でカタクマ、南畑でカタウマ、柏原でカタグルマ。
7、片足で歩く:全域でケンケンスル。
8、綾取り:全域でアヤトリ。
9、めんこ:全域でベッタン。
10、じゃんけんのかけ声:非常に多種多様でした。私の住む柏原だけでも色々な呼び方がありましたから。ジャッケンホイは南畑と立野、ジャイケンホイは勢野・立野・柏原。ジャッシンホイは立野・雁多尾畑・柏原、ジャッキンホイは勢野。ジャンケンホイは南畑・柏原。イージャンホイ、ジャンゲンホイが王寺。柏原を除く全域でジャイケンモッテホイ。富田林でジャンケンポン。東大阪でインジャンポスキュウ。
11、鬼ごっこ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でオニゴト。柏原でオニゴ。
12、かけっこ:雁多尾畑・勢野・立野・南畑・王寺でハシリヤイ、ハシリッコ。私の小学校では単にキョーソーと。
13、ビー玉:全域でビーダン、ビーダマ。
14、たんま:鬼ごっこなどで一人が一時休むときの言葉。南畑ではチューシ。立野・雁多尾畑でミツコ。勢野・立野・王寺でイップク。勢野でタイミ、立野・勢野・柏原でタイム。立野・柏原でチューキ。
チューキが立野でも使われていることに驚きました。私の通っていた小学校だけの言葉だと思っていましたから。チューキの際、じゃんけんのチョキを作り、胸元で交差させていました。また、我々は鬼ごっこ中の"ガード"の意味でよく使っていました。
15、全員でやめるときの言葉:全域でヤンペ。勢野でヤンベ、柏原でヤンピとも。
以下は独自調査。
16、鬼ごっこで相手を触り、鬼にするときの言葉:国分(柏原)・松原・河内長野・富田林でデン。柏原・御所・大和高田でタッチ。ただし、柏原では「でんがえ」と言う言葉あり。
17、じゃんけんのグーとパーを出して集団を二つに分つ際のかけ声:柏原で「グッパーグンデ、ホイ」、松原で「グッパーオオタラエエノニナ」、南河内で多く「グゥッパーッデワカレマショ」「グゥットォパ」。
18、ボール鬼:南河内で多くバラアテ。柏原でアテオニ。柏原の場合、「バラアテ」は単なるボールの当て合いを指す。
最後に柏原限定と思われる遊びや言葉を紹介します。
一、スーパードッジ:コート作りは陣地を分つ線を引くだけ。外野はなし。ボールを当てあうことは普通のドッジと同じで、当たった人は陣地の脇にのく。仲間が敵を一人当てると外に出ていた人が入る。入る順は当てられた順に同じ。中にいる人と脇にのいている人は入れ替わることができ、それをキーチェンという。全員外に出ると負け。
二、でんがく:缶蹴りとほぼ同じルールだが、鬼は缶を踏む代わりに壁をタッチする。逃げる人も缶を蹴るのではなく壁をタッチする。柏原限定と思っていたが、大阪北部の能勢にもある遊び。
2012年04月28日
龍田山(柏原市)
数多くの古歌に詠まれている龍田山。気になったので少し調べてみました。幾つかのサイトと、数多の本を参考にさせて頂きました。
文献によって書き方は異なりますが、どうも柏原市北部の山の総称のようです。ある本には「生駒山地のうち、信貴山より南の領域」と、またある本には「堅下・堅上の山々」と書かれていました。柏原の山なのですが、市民の私でも全く知りませんでした。「堅下・堅上の山々」は、私は単に「生駒山」と呼んでいました。小学校の友達も同じく。中学校に入ってから、あの山々の一部に「高尾山」という名前がついているということを知り、「高尾山」を多用するようになり、最近市のサイトを見ているうちに「東山」という通称があることを知りました。「龍田山」があれなんて、思いもしませんでした。
続いて、私が気に入った龍田山に関する万葉集の和歌を二つばかり紹介。
夕されば 雁(かり)の越えゆく 龍田山
時雨に競(まほ)い 色づきにけれ
このような和歌が残っています。
ーー夕方、雁が龍田山を越えて飛んでゆく。時雨が降る度、雨と競うように山の紅葉が増えてゆく、何ときれいなことか。
自分で意味を解釈したので間違っているかもしれませんが、こういう意味だと思います。幻想的な雰囲気で、色彩感あふれる歌です。
家にあらば 妹(いも)が手まかむ 草枕
旅に臥(こ)やせる この旅人(たびと)あはれ
聖徳太子が推定地高井田の竹原井(たかはらい)頓宮におもむくとき、龍田越えの道で見た死人を見て詠まれた和歌だそうです。
ーー家だったら妻が床に招いてくれるだろうに、旅中に命を落とし、野で永遠の眠りについているこの旅人は何と可哀想なことだろう。
一つ上と同じく自分で解釈しました。悲しい歌です。私はこれを読んで本当に胸が締め付けられる思いにとらわれました。和歌を読んで感動したのは初めてです。
文献によって書き方は異なりますが、どうも柏原市北部の山の総称のようです。ある本には「生駒山地のうち、信貴山より南の領域」と、またある本には「堅下・堅上の山々」と書かれていました。柏原の山なのですが、市民の私でも全く知りませんでした。「堅下・堅上の山々」は、私は単に「生駒山」と呼んでいました。小学校の友達も同じく。中学校に入ってから、あの山々の一部に「高尾山」という名前がついているということを知り、「高尾山」を多用するようになり、最近市のサイトを見ているうちに「東山」という通称があることを知りました。「龍田山」があれなんて、思いもしませんでした。
続いて、私が気に入った龍田山に関する万葉集の和歌を二つばかり紹介。
夕されば 雁(かり)の越えゆく 龍田山
時雨に競(まほ)い 色づきにけれ
このような和歌が残っています。
ーー夕方、雁が龍田山を越えて飛んでゆく。時雨が降る度、雨と競うように山の紅葉が増えてゆく、何ときれいなことか。
自分で意味を解釈したので間違っているかもしれませんが、こういう意味だと思います。幻想的な雰囲気で、色彩感あふれる歌です。
家にあらば 妹(いも)が手まかむ 草枕
旅に臥(こ)やせる この旅人(たびと)あはれ
聖徳太子が推定地高井田の竹原井(たかはらい)頓宮におもむくとき、龍田越えの道で見た死人を見て詠まれた和歌だそうです。
ーー家だったら妻が床に招いてくれるだろうに、旅中に命を落とし、野で永遠の眠りについているこの旅人は何と可哀想なことだろう。
一つ上と同じく自分で解釈しました。悲しい歌です。私はこれを読んで本当に胸が締め付けられる思いにとらわれました。和歌を読んで感動したのは初めてです。
カテゴリ再編
カテゴリを再編しました。
「スーパー探訪」の全て、「日記」の一部、「鉄道」の一部、「日帰りの旅」の一部を「郷土」に変更。また、日記の一部を「地理・歴史」に移動。「郷土」は仮称で、そのうちに名称変更するかもしれません。
鉄道系カテゴリの縮小をしました。「写真館」「撮影記」を全て「鉄道」に移動。
境界が曖昧になっていたので「部活・学校生活」を「日記」に統合しました。また、「登山・ハイキング」も「日帰りの旅」に統合。
「郷土」は、記事が増えてきたら地域ごとに再分類すると思います。
「スーパー探訪」の全て、「日記」の一部、「鉄道」の一部、「日帰りの旅」の一部を「郷土」に変更。また、日記の一部を「地理・歴史」に移動。「郷土」は仮称で、そのうちに名称変更するかもしれません。
鉄道系カテゴリの縮小をしました。「写真館」「撮影記」を全て「鉄道」に移動。
境界が曖昧になっていたので「部活・学校生活」を「日記」に統合しました。また、「登山・ハイキング」も「日帰りの旅」に統合。
「郷土」は、記事が増えてきたら地域ごとに再分類すると思います。
毒草を食べてみた
植松黎さんのエッセイです。多種多様な毒草の紹介が書かれた本です。
タイトルに惹かれて読みましたが、全て食べてみた訳ではありませんでした(そりゃそうだ)。本当に一部だけ。
毒とは恐ろしいものだと昔から思っていましたが、その印象は変わらず、むしろ強まりました。この本を読んで自然の脅威、神秘を感じることができました。
評価:B
タイトルに惹かれて読みましたが、全て食べてみた訳ではありませんでした(そりゃそうだ)。本当に一部だけ。
毒とは恐ろしいものだと昔から思っていましたが、その印象は変わらず、むしろ強まりました。この本を読んで自然の脅威、神秘を感じることができました。
評価:B
2012年04月27日
はじめての部落問題
角岡伸彦さんの本です。加古川市の非差別部落に生まれた筆者が自分の思うままに部落問題について書き綴っていらっしゃいます。
部落問題、とは不思議な響きです。近いような、遠いような感じがして。自分達の身近なところにあるのに、私達の世代では差別を実感することがありません。私の友達の一人は、本書でも指摘していたように「寝た子を起こすな」論を唱えています。それだけなら良いのですが、「知ってしまったから」と開き直って差別をしています。彼がこの本を読んだらどう思うのでしょうか。
部落内外、全ての人に読んでもらいたいと思う本でした。
評価:B
部落問題、とは不思議な響きです。近いような、遠いような感じがして。自分達の身近なところにあるのに、私達の世代では差別を実感することがありません。私の友達の一人は、本書でも指摘していたように「寝た子を起こすな」論を唱えています。それだけなら良いのですが、「知ってしまったから」と開き直って差別をしています。彼がこの本を読んだらどう思うのでしょうか。
部落内外、全ての人に読んでもらいたいと思う本でした。
評価:B
2012年04月26日
ライトノベルと一般小説
唐突ですが、皆さんは「ライトノベル」を読まれますか?
私は殆ど読んだことがありません。一度夏目翠氏の『剣の花嫁』の冒頭を読んでこれは肌が合わんとばかりにほっぽりだしてそのまんまです。
でも、ライトノベルに限りなく近い(と思う)小説は読んでいるのですね。例えば鯨統一郎氏や東川篤哉氏の作品です。軽いタッチであっと言う間に読み終わるけど、どこか不満が残ると度々記事にしました。これらは肌が合わんというのではなく、読み終わった後の不満であります。
そもそも、ライトノベルって何なのでしょうか。ファンタジーやSFが多いのが特徴と思いますが、いまいち定義が分からない。
私が読んだ中で『狐笛のかなた』(上橋菜穂子氏)という作品がありますが、読んでいてこれはライトノベルじゃあないかと思いましたが、一般小説だそうです。また、『剣の花嫁』と同じく嫌になり、上巻の途中で放り出したものに宮部みゆき氏『ブレイブ・ストーリー』があります。これも一般なのに、少しそれっぽい雰囲気がありました。
本の分類って難しいものですね。
私は殆ど読んだことがありません。一度夏目翠氏の『剣の花嫁』の冒頭を読んでこれは肌が合わんとばかりにほっぽりだしてそのまんまです。
でも、ライトノベルに限りなく近い(と思う)小説は読んでいるのですね。例えば鯨統一郎氏や東川篤哉氏の作品です。軽いタッチであっと言う間に読み終わるけど、どこか不満が残ると度々記事にしました。これらは肌が合わんというのではなく、読み終わった後の不満であります。
そもそも、ライトノベルって何なのでしょうか。ファンタジーやSFが多いのが特徴と思いますが、いまいち定義が分からない。
私が読んだ中で『狐笛のかなた』(上橋菜穂子氏)という作品がありますが、読んでいてこれはライトノベルじゃあないかと思いましたが、一般小説だそうです。また、『剣の花嫁』と同じく嫌になり、上巻の途中で放り出したものに宮部みゆき氏『ブレイブ・ストーリー』があります。これも一般なのに、少しそれっぽい雰囲気がありました。
本の分類って難しいものですね。
2012年04月24日
矮小クラブ
さて、現在新入生歓待期間で、各クラブは部員集めをしています。我が地歴部も部員を集める為積極的に行動しています。
しかし……閑古鳥が鳴いています。見学者が数人来ただけで仮入部すらいない。まあ毎年入部者が一人か二人、少ないときには一人もいない矮小クラブなので例年通りと言えば例年通りなのですが。
書道部や合唱部、ESSとともに零細クラブとして細々と続いています。とは言っても一人も入らなきゃ廃部の危機ですし(三年に一回くらい廃部の危機があるそうです)、私と次の代で途切れさせるのはこれまでの先輩に申し訳が立たない。何とかして一人は入れたい。合唱とESSが勢いを盛り返しているので、それに遅れをとらないように色々と努力しているのですが……。
しかし……閑古鳥が鳴いています。見学者が数人来ただけで仮入部すらいない。まあ毎年入部者が一人か二人、少ないときには一人もいない矮小クラブなので例年通りと言えば例年通りなのですが。
書道部や合唱部、ESSとともに零細クラブとして細々と続いています。とは言っても一人も入らなきゃ廃部の危機ですし(三年に一回くらい廃部の危機があるそうです)、私と次の代で途切れさせるのはこれまでの先輩に申し訳が立たない。何とかして一人は入れたい。合唱とESSが勢いを盛り返しているので、それに遅れをとらないように色々と努力しているのですが……。
2012年04月22日
屋根
皆さん、屋根を好きだと思ったことはありますか?
私は本瓦葺きの屋根が好きです。あれを見ると嬉しくなります。ええ、何度見ても。あれを見ると郷愁が湧くのです。私が幼い頃うちの家が、大部分が本瓦葺きだったからかもしれません。
馴染みの本瓦の家が立て替えられたり、屋根が葺き替えられたりすると少し寂しい気持ちになります。
私の家は基本、普通の桟瓦葺きです。ですが、何故か蔵の端っこと中の方の一列だけ丸瓦が使われています。こういう屋根はうち以外にも、近所ではあちこちで見かけます。何故そのような葺き方をしたのか、それが不思議です。
「他に好きな屋根は?」と聞かれたら青い桟瓦の屋根と答えます。現代建築なら建て売りでも注文でもよくあるタイプの屋根ですが、私はこれが好きです。我が家の普通の鈍色の瓦よりもお洒落に見えます。本当にあちこちで見かける(建て替えが進まない旧村や一戸建ての少ない都市部にはないかな?)のですが、美しく見えます。
逆に「嫌いな屋根」と言われると何も思いつきません。上記の二つが特に好きですが、他の屋根も好きです。平屋根、ストレート瓦、洋瓦、萱葺き、トタン葺き……。それぞれに魅力があります。みんな違ってみんな良い、というのは人間に限ったことじゃありませんね。
私は本瓦葺きの屋根が好きです。あれを見ると嬉しくなります。ええ、何度見ても。あれを見ると郷愁が湧くのです。私が幼い頃うちの家が、大部分が本瓦葺きだったからかもしれません。
馴染みの本瓦の家が立て替えられたり、屋根が葺き替えられたりすると少し寂しい気持ちになります。
私の家は基本、普通の桟瓦葺きです。ですが、何故か蔵の端っこと中の方の一列だけ丸瓦が使われています。こういう屋根はうち以外にも、近所ではあちこちで見かけます。何故そのような葺き方をしたのか、それが不思議です。
「他に好きな屋根は?」と聞かれたら青い桟瓦の屋根と答えます。現代建築なら建て売りでも注文でもよくあるタイプの屋根ですが、私はこれが好きです。我が家の普通の鈍色の瓦よりもお洒落に見えます。本当にあちこちで見かける(建て替えが進まない旧村や一戸建ての少ない都市部にはないかな?)のですが、美しく見えます。
逆に「嫌いな屋根」と言われると何も思いつきません。上記の二つが特に好きですが、他の屋根も好きです。平屋根、ストレート瓦、洋瓦、萱葺き、トタン葺き……。それぞれに魅力があります。みんな違ってみんな良い、というのは人間に限ったことじゃありませんね。
2012年04月18日
誰彼
法月綸太郎さんの長編推理小説です。
あらすじ
死の予告状を送りつけられた汎エーテル教団教主で、メンターと崇められる甲斐辰朗。彼は刑事の父親を持つ推理作家・法月綸太郎に身の護衛を頼んで、儀式の為"塔"に閉じこもった。だが、予告通り辰朗は消え……。
綸太郎が全能の探偵じゃないという所を魅力に感じました。警察と持ちつ持たれつで何度も間違えながら真実に近づいていく。読んでいてこれこそ推理小説だ、と思いました。
特筆すべき個性というのはありませんでしたが、読んでいて飽きない、「優等生」の小説だと思います。
評価:B
あらすじ
死の予告状を送りつけられた汎エーテル教団教主で、メンターと崇められる甲斐辰朗。彼は刑事の父親を持つ推理作家・法月綸太郎に身の護衛を頼んで、儀式の為"塔"に閉じこもった。だが、予告通り辰朗は消え……。
綸太郎が全能の探偵じゃないという所を魅力に感じました。警察と持ちつ持たれつで何度も間違えながら真実に近づいていく。読んでいてこれこそ推理小説だ、と思いました。
特筆すべき個性というのはありませんでしたが、読んでいて飽きない、「優等生」の小説だと思います。
評価:B