2011年08月31日

義経はここにいる

 伊沢元彦さんの歴史ミステリです。

あらすじ
 ヨシツネに殺される、と佐倉財閥の跡継ぎ・森川義行から古美術研究家・南条圭に電話があった。そして、その後で森川義行が殺された事が分かった。南条は森川は源義経に見立てられて殺されたのではないかと推測し、事件を解決するため、義経ーー特に北行説ーーについて調べ始める…。




 歴史の謎は、義経の伝説ではなく中尊寺を中心に書かれています。「怨霊を恐れる心」というのが非常に斬新な切り口だったので驚きました。メインの謎「義経北行説の真偽」の説得力こそ弱いですが、「金色堂と金輪仏が何故向かい合わせになっているか」のエピローグ以前の結論は非常に説得力がありました。
 トリックも悪くはありませんでした。犯人の動機も中々…。
 難点はミステリと歴史の絡ませ方ですかね。歴史とミステリ、個々としては面白いのですが、絡ませ方がちょっと強引すぎます。

評価:B
posted by みさと at 19:52| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(その他の著者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

ふたたび赤い悪夢

 法月綸太郎さんの長編推理小説です。

あらすじ
 法月綸太郎の家にかかってきた電話の主はアイドル歌手・畠中友里奈であった。彼女は人を殺してしまったかもしれないと救いを求めて来た。だが、綸太郎は西村頼子の事件により、スランプ状態にあった。
友里奈は本当に人を殺したのか?



 久しぶりの法月さんの小説です。『雪密室』『頼子のために』の続編で、『頼子のために』のネタバレもしています。順番に読むのが良いでしょう。
 探偵の意義についても書かれているのですが、少々難解です。クイーンの心酔者である法月さんらしい内容でした。
 しっかりとしたトリックを持ちながら、人物の心情表現を怠っていない良い作品なので、是非読んでみて下さい。

評価:B
posted by みさと at 13:18| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(法月綸太郎) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鉄道ファンの書斎リンクバナー

新しくバナーを作りました。

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posted by みさと at 10:17| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | リンクバナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月27日

 さて、昨日は家の中で蜂と遭遇しました。
 庭玄関の付近を歩いていると、足に違和感。何だろうと足を持ち上げてみると…靴下に蜂がくっついていました。悲鳴を上げ、急いで振り払いました。驚いた事に、刺されていませんでした。その後、妹と一緒に蜂を庭に追い出しました。庭玄関の網戸を閉めていなかったのが侵入の原因のようです。
 蜂が入って来たのは今回が初めてですが、我が家屋には頻繁に虫が入ってきます。例えば、蛾。大きいものは少ないのですが、小さいものならしょっちゅうです。頻繁に入ってくるものは、蛾の他にカナブン、トンボ(特にシオカラトンボ)です。


 今年の夏は、蝉の声を注意して聞いてみました。多いのはやはりアブラゼミとクマゼミですね。我が庭でもこの両種が多かった、というより、殆どがこの二種でした。ツクツクボウシは少数ですが存在します。ミンミンゼミも確かいたと思います(断言はできませんが)。ニイニイゼミ・ヒグラシは未確認です。
 ちなみに、蝉は庭に沢山いるのに家に入ってきません。何ででしょうね?不思議です。
posted by みさと at 16:52| 大阪 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

夏休みも後わずか

 夏休みも残す所、後一日です。8月25日始業式に提出の宿題は本日の午前完了しました。29日の国語演習授業時に提出する「言論大会原稿」と、「百文字要約(新聞のコラムを百文字程度で要約する宿題)」はまだですが。
 今日の朝、「理科の宿題の模範解答をなくして丸付けが出来ない」と焦って、家が比較的近い同じ学校の友達数人に電話をかけました。結局、「理科の模範解答はもらっていない」ということでした。

 ついでに、今日電話をかけた相手のうち一人と一緒に遊びに行きました。遊ぶと言っても、どちらかの家に行く訳ではなく、意味もなく散歩するだけです。
 散歩したのは行った順番に、「道明寺駅〜道明寺天満宮」「古市駅〜安閑天皇陵」「道明寺駅〜石川と大和川の合流地点」「藤井寺駅界隈」「松原駅界隈」です。写真は石川の土手で少し撮っただけです。


 今年の夏休みはなんやかんやでいろんな所に行きました。松原散歩、部活三回、大回り、長浜・小谷観光…。小説も沢山読み、宿題も無事にほぼ完了。充実した夏休みだったな、と思います。
posted by みさと at 21:07| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

木製の王子

 麻耶雄嵩さんの長編推理小説です。

あらすじ
 画家・白樫宗尚の家で殺人事件が起きた。殺されたのは宗尚の姪にして息子の嫁の晃佳。彼女の生首はピアノの鍵盤の上に置かれ、彼女の指にはめられていた奇抜なデザインの指輪は奪われていた。如月烏有の同僚・安城則定はその指輪と同じデザインの指輪を持っていた。晃佳と安城の関係は…?
 容疑者全員にアリバイが成り立つ中、探偵・木更津悠也は犯人を暴く事ができるのか?




 中々興味深いアリバイなのですが、私にはさっぱり分かりませんでした。麻耶雄嵩さんはインタビューで、「解かなくてもいい」と明言しています。自力で解ける人はいるのか…という程、複雑不可解なトリックです。私など説明を読んでも理解出来ませんでした。「どうやってアリバイを作ったか」より、「なぜアリバイ工作が成りたったか」「なぜ全員にアリバイを作ったか」を考えて読んでいったら良いのですね。その理由は、非常に麻耶さんらしく、見事なものでした。

評価:B
posted by みさと at 14:37| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(麻耶雄嵩) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カテゴリ再編

 一ヶ月ほどかけてカテゴリを再編しました。

 「自作小説」の記事を非公開にし、カテゴリ「鉄道」から「撮影記」を独立させました。また、「読書(その他の著者)」から「読書(小説以外)」「読書記録」を独立させました。そして、「食・グルメ」に所属していた記事を「日記」に入れ、カテゴリ「食・グルメ」を削除しました。

 「撮影記」には鉄道写真の撮影記のみが所属します。他の、花や動物などの撮影記は「日帰りの旅」に属します。
 「読書(小説以外)」はカテゴリの名前通り、漫画や知識の本、図鑑、随筆など小説以外の記事が所属します。
 「読書記録」は半年間に読んだ本の一覧表、年度ごとのランキングなどが所属します。
posted by みさと at 09:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月15日

月光ゲーム

 有栖川有栖さん原作、鈴木有布子さん画の漫画です。収録作品は『月光ゲーム』『殺刃の家』です。


あらすじ
『月光ゲーム』 江神二郎ら、推理小説研究会は矢吹山にキャンプをしに来た。そこで一緒になったのは雄林大学や神南学院短期大学の面々。彼らは意気投合して仲良く一日目、二日目を過ごすが、やがて失踪者や他殺体が出てくる。推理研の一人・有栖川有栖は自分が恋いこがれている相手・姫原理代が殺人者ではないか、と疑問を抱く…。

『殺刃の家』 有栖川有栖は先輩の江神二郎らに自身が書いた推理小説を見せる。その小説は、「豪邸にて日本刀による殺人が起こる」というものであった…。




 『月光ゲーム Yの悲劇'88』の漫画版です。久しぶりに漫画を読みました。
 やはり原作の方が良いです。あの解決篇の重さは漫画で書く事は出来ないでしょう。それに、省略されているシーンも多々ありますしね。十七人も登場人物がいるので、顔を覚えるのに一苦労です。小説なら名前だけなので、覚えやすいのですがね…。

 短編『殺刃の家』はいかにも漫画らしい作品です。これは小説のコミカライズ版ではなく、書き下ろしなのでしょう。こちらもそれなりに楽しめました。

評価:B
posted by みさと at 23:26| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小説以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月光ゲーム Yの悲劇'88

 有栖川有栖さんの推理小説です。

あらすじ
 江神二郎ら、推理小説研究会は矢吹山にキャンプをしに来た。そこで一緒になったのは雄林大学や神南学院短期大学の面々。彼らは意気投合して仲良く一日目、二日目を過ごすが、やがて失踪者や他殺体が出てくる。推理研の一人・有栖川有栖は自分が恋いこがれている相手・姫原理代が殺人者ではないか、と疑問を抱く…。




 学生アリスシリーズ第一作です。クローズド・サークルの中で殺人が起こるというおきまりの設定なのですが、かなり面白い作品です。トリックはどうか、と思う点もありますが、人々の心情表現が素晴らしいです。物語の解決篇では泣かずにいられないほどでした。
 ギャグが入っているのに、ここまで重い作品も珍しいでしょう。

評価:A
posted by みさと at 23:20| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(有栖川有栖) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月14日

双頭の悪魔 (再)

 有栖川有栖さんの長編推理小説です。

あらすじ
 有馬麻里亜が山奥の芸術家達の村に入ったまま帰ってこない。それを心配した江神二郎ら英都大学推理小説研究会一同は、大雨の中、村に潜入しようとする。江神は村への潜入に成功するが、ほどなく橋が流され、村は孤立してしまった。村の中の江神と真里亜、村の外の推理研一同はそれぞれ殺人事件に巻き込まれてしまう…。




 一度記事にした事がある小説です。今回は再読時の感想を。
 なんと言ってもトリックが素晴らしい小説です。こんなトリックはとても思いつきません。
 700頁近くあるのに、全く退屈になる箇所がありませんでした。トリックとストーリーの両立は難しいでしょうが、有栖川さんは見事に両立させています。本当に素晴らしい小説ですので、ぜひお読み下さい。

評価:A
posted by みさと at 15:44| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(有栖川有栖) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする