2011年06月29日

図書室の海

恩田陸さんの短編集です。

あらすじ
『春よ、こい』 卒業式を迎える香織と和恵。デジャ・ヴの向こうに隠された出来事とは…?

『茶色の小壜』 有能で皆の期待を集めている女性会社員。彼女の秘密とは…?

『イサオ・オサリヴァンを探して』 LURPと呼ばれる斥候部隊に所属していた、イサオ・オサリヴァン。彼はある日、急に姿を消した。もういなくなった彼を調べる一人の人間の物語。未刊の小説、『グリーンスリーブス』の予告編。

『睡蓮』 睡蓮の下にはきれいな女の子が埋まっているという。水野理瀬はそう聞いた。『麦の海に沈む果実』に登場する理瀬の、幼年時代の物語。

『ある映画の記憶』 幼い頃、『青幻記』という映画。それが頭から離れないのは何故だろう。そう考えていた私は、母親に言われて、叔母の溺死とその映画が似ているからだと気づく…。

『ピクニックの準備』 北高には、夜を徹して80キロを歩き通すというイベント「歩行祭」があった。明日はその歩行祭。少年少女達はそれぞれの思いを胸に、歩行祭の用意をする。『夜のピクニック』の予告編。

『国境の南』 喫茶店で、あるウェイトレスが働いていた。彼女は、皆から好かれていたが…。

『オデュッセイア』 ココロコは、移動する山。自分の上に街を乗せて、今日も動き続ける…。

『図書室の海』 とある高校には、「サヨコ」という密かに行われる行事があった。今年は後輩に「鍵」を渡すだけの年だった…。『六番目の小夜子』に登場する関根秋の姉、夏が主役となる外伝。

『ノスタルジア』 皆が「懐かしい記憶」を話し合う。そこで、「私」が話したことは…。




 この短編集は、とにかく「予告編」だの「外伝」だのが大過ぎです!『イサオ・オサリヴァンを探して』『ピクニックの準備』は本当に「予告編」で、続編を読みたいとそそりますが、それ単体として読むと…。『図書室の海』はそれなりに良い作品なのですが、原作を読んでからでないと、良く理解できないと思います。同じ外伝でも、『睡蓮』は単体でも楽しめました。読む順番としては、『六番目の小夜子』→『図書室の海』→『夜のピクニック』『麦の海に沈む果実』が良いと思います。ちなみに、私は『図書室の海』→『六番目の小夜子』→『麦の海に沈む果実』→『夜のピクニック』→『図書室の海』(再読)という順番で読みました。

 『春よ、こい』は良い作品でしたが、少々ややこしくて理解に時間が必要でした。でも、そういうところが恩田さんらしいです。
 『茶色の小壜』はブラックが効いていて怖かったです。人間関係もそれなりにリアルに書けていました。
 『ある映画の記憶』はこの短編集の中で一番ミステリらしい作品です。
 『国境の南』はこの短編集の中で一番のお気に入りです。読後感がなんともいえません。
 『オデュッセイア』は諸星大二郎さんの絵で漫画化して欲しいな、と思いました。
 『ノスタルジア』は、テーマが面白かったです。私の一番懐かしい思い出ってなんだろう?

評価:C
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2011年06月28日

白銀ジャック

 東野圭吾さんの長編推理小説です。

あらすじ
 あるスキー場に脅迫状が届いた。ゲレンデのどこかに爆弾を仕掛けたという。また、どこで爆発するか知らされていないという事は、ゲレンデの利用者全員を人質にとられたということになる。しかし、スキー場運営者は利用者には何も知らせなかった。そんな中、身代金の受け渡しが進められる…。




 この小説は、いきなり文庫で出版されたそうです。それほど期待されていたということでしょうか? その期待通りか、とても良い小説でした。スキーなどの描写が上手で、犯人も意外です。少しネタバレ 読む方は文字を反転させて下さい→犯人は1グループではない、というのは考えていませんでした。また、後味が良いというのもこの本の魅力です。

評価:A
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2011年06月27日

ユージニア

 恩田陸さんの長編推理小説です。

あらすじ
 青澤家を魔の手が襲った。宴会での乾杯で、皆が呷った飲み物に毒が盛られていたのだ。17人が死ぬ大事件となった。生き残ったのは盲目の少女と家政婦のみーー。犯人は飲み物を届けた人物だと断定されるが…。




 この小説は私が初めて読んだ、恩田陸さんの長編小説です。四月に読みました。前から『大密室』や『「ABC」殺人事件』などのアンソロジーで短編は読んでいたのですが、長編を読んだことはありませんでした。
 犯人が最後まで分からないので、『私が彼を殺した』のパターンかと思ったのですが、どうやら正しい回答というのはないそうです。素直に考えれば犯人は「彼女」なのですが…。しかしそれだと矛盾が生じるようです。最後まで謎が全て解かれないというのも面白いものですな。麻耶雄嵩さんの『夏と冬の奏鳴曲』もそうでしたが、そういう小説は個性的なものが多いですね。

評価:B
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2011年06月26日

夜のピクニック

 恩田陸さんの長編青春小説です。

あらすじ
 歩行祭ー夜を徹して80キロを歩き通すというイベントーの日、北高の生徒達はそれぞれの思いを胸に抱き、歩き始める。甲田貴子の目標は、歩行祭の間にクラスメイトの西脇融と話す事。彼は貴子の異母兄弟なのであった…。




 深い「謎」がない物語を読むのも久しぶりです。『阪急電車』以来かな? こういうのもたまにはいいな、と思います。早く続きを読みたい!というのではなく、いつまでものんびり読み続けていたい、と思わせるような小説でした。最後の方になると、もう終わりなのか…と少し淋しくなりました。


評価:B
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2011年06月24日

ここに死体を捨てないでください!

 東川篤哉さんのユーモア・ミステリです。

あらすじ
 自宅に飛び来んできた見知らぬ女を殺して、現場から逃走してしまったー妹からそう連絡を受けた有坂香織は、廃品回収の青年、馬場鉄男を巻き込み、妹の部屋にある死体を処分しようとするが…。




 烏賊川市シリーズです。最初に読んだ『交換殺人には向かない夜』が非常に良かったためか、その後に読んだ東川作品がどれも見劣りして感じます。
 トリックは実行が難しいし、ギャグもそこまで面白く有りませんでしたが、試験勉強の気分転換にはなりました。最後がホラーチックなのですが、全体的にコミカルなのであまり怖くありませんでした。
 別の作家が同じ物語を書いたら、全然違うように思えたのかもしれません。

評価:C
posted by みさと at 21:56| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(東川篤哉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月22日

パラレルワールド・ラブストーリー

 東野圭吾さんの長編推理小説です。

あらすじ
ストーリー1
 次期型リアリティー人の頭の中にパラレルワールドを作る方法ーの研究をしている敦賀崇史は、親友の三輪智彦に恋人を紹介された。智彦の恋人・津野麻由子は、平行移動する二本の列車の窓からお互いを見つめあった相手であった。

ストーリー2
 敦賀崇史は、自分の同棲相手・津野麻由子は、親友・三輪智彦の恋人ではないか、という疑問を抱く。その智彦はLAの本社へ行ったというが…。

 二つの物語が交互に繰り返される中、沢山現れる謎。麻由子はどちらの恋人か? 智彦はどこへ行ったのか?智彦達のしていた実験とは…?




 久しぶりに東野圭吾さんの作品を読みました。『眠りの森』を読んでから一ヶ月ほどしかたっていないのに、東野さんの作風が非常に懐かしく感じました。社会派、ユーモアから本格ミステリまで、東野さんは本当に様々な作品を書かれますが、やはり独特の雰囲気が有りますね。
 崇史の苦悩は、本当に大変なものだと思います。自分の好きな人か、昔からの親友か…。私も同じ選択を迫られたらどうするか分かりません。ラストシーンで分かる、崇史の苦悩をある程度見抜いていた智彦の思いやりには思わず目頭が熱くなりました。
 テスト前なので読むのに時間がかかりましたが、非常に良い小説でした。

評価:B
posted by みさと at 22:24| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(東野圭吾) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月20日

初夏(柏原市)

 早いものでもう夏ですね。

 夏と言えば、お祭りです。今日は去年、一昨年の地車祭りの写真を載せます。

2010年
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 2009年
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posted by みさと at 21:05| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 郷土 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月17日

黒と茶の幻想(上・下)

 恩田陸さんの長編推理小説です。

あらすじ
 それぞれ家庭を持った大学時代の同級生・利枝子・彰彦・蒔生・節子はY島へ旅に出る。旅のテーマは、「美しい謎を解く安楽椅子探偵紀行」だ。旅をしながら彼らは過去の事件と向かい合う。




 下巻の解説を読むと分かるのですが、この小説に出てくるY島は、屋久島のことです。W株はウィルソン株、J杉は縄文杉と思われます。私は、屋久島に行った事が無いのですが、この本を読んで、行きたくなりました。
 さて、この小説は、『三月は深き紅の淵を』の作品の中の架空の作品、『三月は深き紅の淵を』の第一章と同じ内容のようです。しかし、現実の『三月は深き紅の淵を』中で、架空の『三月は深き紅の淵を』は第四章以外三人称で書かれているとの記述が有ります。この作品は一人称で書かれています。また、現実の『三月は深き紅の淵を』の第四章の最後にこの作品の書き始めらしき文が乗っています。
 以前紹介した『麦の海に沈む果実』には、理瀬のルームメイトとして「憂理」という人物が出てきます。彼女は、この作品の「過去の謎」についての回想シーンに出てくる「梶原憂理」という人物という人物と同一人物かと思われます。
 この小説に出てくる謎はどれも興味深く、解決も面白いものが多いです。私は、旅をしながら過去の謎を解決する、というテーマを気に入りました。自分でもしてみたいなあ、とも思いました。

評価:B
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2011年06月11日

体育大会

 6月8日、体育大会がありました。私はスウェーデンリレー、台風の目、部活対抗リレー、綱引きに出場しました。
 スウェーデンリレーとは、四人の走者がそれぞれ50メートル、100メートル、150メートル、200メートルずつ走る種目です。私は三走目で、150メートル走りました。他の組は全員が運動部で、三走目の文化部は私だけでした。同じ組の一走目、二走目、四走目の人もあまり走りが速いとは言えず、やはりというか…最下位でした。しかし、その後の台風の目は上位に食い込めました。
 部活対抗リレーは、私は地歴部代表の一人として出場しました。バトンは手作りの旗です。一走目の私と三走目の部員は日章旗を、二走目と四走目の部員は五輪旗を持って走りました。正直とても恥ずかしかったです。
 私の組は三年生がいないので、綱引きには二年と一年だけで挑みました。これもやはりぼろ負けしました。

 四種目出場したので、筋肉痛が酷いです。まだ痛みが引いていません。
posted by みさと at 21:24| 奈良 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月05日

神戸観光の旅 

 5月21日、友人や先輩と神戸に行ってきました。神戸1dayチケットを利用していきました。集合はJR難波駅です。今回は切符代を除いて1500円強のお金しか持っていかなかったので飲み物を買えず、帰りは喉の乾きに悩まされました。

 JR難波駅に集合し、大阪難波駅へ移動しました。大阪難波駅から阪神電車に乗って元町駅へ行きました。

 難波駅で見たビスタカー
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 元町駅から南京町へ。
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 南京町をしばらく見て回ってから、昼食に広東料理を食べました。料理は二品頼み、それを皆で分けました。

 麻婆豆腐
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 担々麺
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 そしてお茶
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 それからもしばらく南京町を観光し、水餃子を食べました。残念ながら写真に撮るのは忘れていましたが。

 次に異人館へ移動 異人館付近でサーカスのようなものもやっていました。
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 最後に神戸ポートタワーに登りました。
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 展望
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 そして帰路へ。
posted by みさと at 21:27| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日帰りの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする